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最終戦までもつれた歴史的な「関西ダービー」は阪神が4勝3敗で制す! 38年ぶり2度目の日本一に虎党大歓喜!【日本シリーズ第7戦】

THE DIGEST編集部

2023.11.05

5回に追加点を上げた阪神の森下。日本シリーズの新人打点記録を更新した。写真:野口航志

 59年ぶりに実現した「関西ダービー」は猛虎が制した。

 11月5日、京セラドーム大阪で行なわれた「SMBC日本シリーズ第7戦」は序盤に3点ずつを挙げた阪神がオリックスの反撃を抑え、7対1で勝利。1985年以来、38年ぶりの日本一に輝いた。
【PHOTO】38年ぶりの日本一!! 岡田監督のもと「A.R.E.」を目指したシーズンはここから始まった!

 前日は相手エース山本由伸に日本シリーズ新記録の14奪三振を献上させ、逆王手をかけられた阪神。この日も先発左腕の宮城大弥に3回までゼロに抑えられた。

 だが4回に試合が動く。阪神打線は1アウトからヒットと死球で一、二塁にチャンスを作ると、5番シェルドン・ノイジーがカウント1-2から4球目のチェンジアップを大勢の阪神ファンが陣取るレフトスタンドに突き刺す3ランホームラン。助っ人の連日の一発で、阪神が欲しかった先制点を奪う。

  勢いに乗った虎はもう止まらない。阪神は5回に1死から連続ヒットで再び一、二塁にすると、続く中野拓夢は遊ゴロ。ゲッツーでチェンジかと思われたが、リクエストによって判定が覆りセーフ。2死ながら一、三塁というチャンスに拡大した。

 オリックスはここで先発の宮城を降板させ、比嘉幹貴を投入。流れを食い止めたかったが、虎のルーキー・森下翔太がフルカウントから比嘉が投じたフォークを捉えるタイムリー二塁打。この一打で森下はシリーズ6打点目となり、新人タイ記録をマーク。23歳の新鋭が貴重な追加点を上げた。

 さらに4番・大山悠輔の内野安打、ノイジーの中適時打で3点を追加した阪神が6対0とし、オリックスを突き放す。
 
 好調な打線に投手陣も応えた。先発・青柳晃洋が5回途中まで無失点に抑えると、左腕の島本浩也をはさみ、岡田彰布監督は6回から第3戦に先発した伊藤将司を投入。27歳のサウスポーは3イニングを無安打に抑えるパーフェクトピッチングで、オリックス打線を沈黙させた。

 9回表には再び森下が1死二塁からタイムリーを放ち、阪神がダメ押しの1点を追加。その裏、9回のマウンドは左腕の桐敷拓馬が登板。桐敷はランナーを出したがゲッツーで切り抜けて2アウト。「あとひとり」となったところで岡田監督は、満を持して今季35セーブを挙げた抑えの岩崎優を投入。左腕は頓宮裕真にソロ弾を浴び1点を失ったが、後続を抑えてゲームセット。阪神が2度目の日本一を果たした。

構成●THE DIGEST編集部

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