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プロ野球

DeNAとヤクルトは先発陣の強化が絶対命題。38年ぶり日本一の阪神の課題は...【セ6球団オフの補強ポイント】<SLUGGER>

藤原彬

2023.11.16

38年ぶりの日本一を成し遂げた阪神でも、課題がないわけではない。特に助っ人の層はいまひとつ? 写真:野口航志

38年ぶりの日本一を成し遂げた阪神でも、課題がないわけではない。特に助っ人の層はいまひとつ? 写真:野口航志

 FA申請期限が過ぎ、いよいよストーブリーグの補強戦線が本格的に始まる。セ・リーグ6球団の補強ポイントやこのオフの課題を改めておさらいしておこう。

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■阪神
【主な補強ポイント】
・新助っ人の獲得

 38年ぶりの日本一に輝いただけではなく、投打ともに来季の覇権も狙える陣容で、FA補強は「眼中にない」(岡田彰布監督)。ただし、今季は外国人選手の出来がいまひとつだった。ノイジー、ミエセス、ブルワーは残留濃厚のようだが、新助っ人を獲得して層を厚くしておきたい。もちろん、昨年は大竹耕太郎を見出した現役ドラフトも活用したい。今年は最後まで戦い抜いた優勝疲れも懸念されるだけに、例えばソフトバンクを戦力外になった元セーブ王の森唯斗をブルペンに加え、弱点の代打要員に元楽天の西川遥輝あたりを補強できれば理想だ。

■広島
【主な補強ポイント】
・外野陣の攻撃力向上

 西川龍馬がFA権を行使して退団が決定的。秋山翔吾の年齢も考えると、外野陣は一気に戦力ダウンの危険性を孕む。高山俊のように他球団を戦力外になった選手を獲得するか、あるいは外野陣が余剰気味の西武やDeNAなどとトレードを仕掛けるか、いずれにしても新戦力が必要になってくる。デビッドソンとマクブルームは去就が未定だが、新助っ人獲得も含め攻撃力の向上はこのオフの大きなテーマとなるだろう。先発陣の安定感は今季の躍進の一因になったが、技巧派が多く、力でねじ伏せられるタイプの投手が加わればさらなるグレードアップも可能だ。
 

■DeNA
【主な補強ポイント】
・今永らが抜けた先発陣の強化

 メジャーへ挑戦する今永昇太、復帰も視野に入れるバウアーに石田健大がFA権行使と投手陣の再編が必須な状況。オリックスをFAになった山崎福也の獲得に乗り出す可能性も高く、ソフトバンク、ヤクルトとの争奪戦に勝利できるか。ブルペンでも、エスコバーとは残留交渉中ながら去就は不透明で、ソフトバンクを戦力外になった森唯斗らの獲得を検討中と言われている。打線は助っ人のソトが契約満了。オースティンも怪我がちだけに、外国人打者の補強に動く可能性は十分ありそうだ。FA権行使の可能性もあった伊藤光、戸柱恭孝が揃って残留したのはほっと一安心といったところか。


■巨人
【主な補強ポイント】
野手陣の層を厚くしたい

 2年連続のBクラスから浮上を図るべく、阿部慎之助監督の就任早々、積極的に動いている。まず、弱点のブルペン強化へ向け、ソフトバンクから高橋礼と泉圭輔、オリックスから近藤大亮をトレードで獲得した。それでも十分とは言い切れず、松井裕樹(楽天)がメジャーの球団と条件面で折り合えなかった場合は獲得に乗り出すとの見方もあるが、そうなる可能性は低そう。一方、打線では5年契約を終えた丸佳浩が残留を表明したが、中田翔が契約途中のオプトアウトで退団が確定的。若手が育ってきているとはいえ、ウォーカーもトレードで放出しており、全体の層はやや薄くなっている。ブリンソンも去就不透明で、改めて外国人打者の補強に乗り出すことになりそうだ。
 
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