輝かしい実績を誇る左腕にも、米球団からの視線が注がれている。
12月を迎え、米球界の移籍市場が動きをみせつつある中、東北楽天ゴールデンイーグルスから海外FA権行使によりメジャー挑戦を目指している、松井裕樹の名前も海の向こうで話題となっているようだ。
2023年シーズンではキャリアハイとなる39セーブで、自身3度目の最多セーブタイトルを獲得。通算セーブ数を史上6位となる236にまで伸ばすなど、NPB屈指のクローザーとして高い安定感を示した。シーズン終了とともに、今季中に取得した海外FA権を行使しての米球界移籍の意思を表明している。
今季、メジャー挑戦を目指す日本人投手の中で唯一のクローザーであることからも、多くのメジャー球団が松井の存在に関心を寄せていると報じられてきた。そして現地時間12月2日には、シカゴ・カブスの情報を扱う『Bleed Cubbie Blue』が松井の特集記事を配信。今オフでの獲得を見込んでおり、チームへの適性などを論じている。
「カブスはローテーションの助っ人を必要としているが、昨年9月の崩壊の鍵となったブルペンを補強する必要もある」
トピックの中では、プレーオフ出場権をわずかの差で逃した今季の戦いを踏まえ、そのように見解を示している。その上で「10月末に28歳になったユウキ・マツイは、カブスのブルペンを本当に助けることができる人物かもしれない」と見通しており、「NPBで10シーズン、防御率2.40、WHIP1.108、236セーブ。ここ3年間は、楽天で155試合、152イニングを投げている」と主なスタッツを紹介しながら、「MLBのブルペンでは常に重宝される左腕だ」と評している。
また、NPBでの成績について「そのどれもがMLBでは多少悪くなる可能性が高い」としながらも、「しかし、マツイの年齢(28歳)であれば、『MLBTR』(移籍・トレード情報専門メディア)が予想する2年契約は可能だろう。彼らは2年1600万ドルと言っているが、それが不合理だとは思わない」と主張。
同メディアは他にも、「彼は5フィート8、167ポンドとされており、その小柄な体格はおそらくいくつかの球団にとって不安の種だろう」と指摘しながらも、米国内でも高く評価されているスライダーのクオリティなどを挙げながら、「彼の若さは、まだ2年か3年の可能性を残している」と綴っている。
NPBでは若くしてトッププレーヤーとして活躍した松井への、米メディアによる評価は決して低くはない。大物FA選手の話題が連日聞こえてくるなか、日本人リリーバーがメジャーのユニホームを着る瞬間も、少しずつ近づいている。
構成●THE DIGEST編集部
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また、NPBでの成績について「そのどれもがMLBでは多少悪くなる可能性が高い」としながらも、「しかし、マツイの年齢(28歳)であれば、『MLBTR』(移籍・トレード情報専門メディア)が予想する2年契約は可能だろう。彼らは2年1600万ドルと言っているが、それが不合理だとは思わない」と主張。
同メディアは他にも、「彼は5フィート8、167ポンドとされており、その小柄な体格はおそらくいくつかの球団にとって不安の種だろう」と指摘しながらも、米国内でも高く評価されているスライダーのクオリティなどを挙げながら、「彼の若さは、まだ2年か3年の可能性を残している」と綴っている。
NPBでは若くしてトッププレーヤーとして活躍した松井への、米メディアによる評価は決して低くはない。大物FA選手の話題が連日聞こえてくるなか、日本人リリーバーがメジャーのユニホームを着る瞬間も、少しずつ近づいている。
構成●THE DIGEST編集部
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