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スライダーが武器の変則救援左腕、二軍で“無双”している内野のユーティリティ...「第2回現役ドラフトで最も期待できる3人」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.08

二軍では4割を超える出塁率を記録している北村。チャンスがあれば、一軍でも活躍できるはずだ。写真:産経新聞社

 12月8日、第2回現役ドラフトが行われ、12人の選手が新天地へ旅立つこととなった。その中から、特に活躍が期待できそうな選手を3人ピックアップしてみた。

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▼馬場皐輔│投手│阪神→巨人
 2017年のドラフト1位右腕は、21年に44試合に登板するなど一軍に定着しかけたが、ここ2年は分厚い投手層に阻まれている。それでも、今季は二軍で28試合に登板して防御率1.97を記録。奪三振率10.41、32.0投球回で被本塁打なしと内容も良かった。巨人はソフトバンクから泉圭輔、高橋礼、オリックスから近藤大亮を獲得するなど投手の積極補強を続けており、新天地でも一軍切符を賭けた争いは激しくなりそうだが、チャンスをつかんでほしい。

▼長谷川威展│投手│日本ハム→ソフトバンク
 スリークォーター気味の変則フォームが特徴の救援左腕。最大の特徴は長打を打たれにくいことで、今季は一軍9試合、二軍34試合の登板で50.1イニングを投げて被本塁打は1本も許さなかった。ストレートの球速は140キロ台前半だが、伝家の宝刀スライダーは威力抜群で力のないゴロを量産する。嘉弥真新也が抜けたソフトバンクのブルペンで、左のワンポイントとして一軍に定着する可能性は十分ありそうだ。
▼北村拓己│内野手│巨人→ヤクルト
 第1回現役ドラフトでブレイクした細川成也(中日)、大竹耕太郎(ソフトバンク)の共通点は、二軍では常に好成績を残していたこと。北村も、その条件をクリアしている。今季、ファームでは68試合で本塁打こそ3本ながら、打率.305、出塁率.430、OPS.872を記録。三振率7.2%に対して四球率15.6%と抜群のコンタクト能力&選球眼を誇り、守っては内野全ポジションをこなす。バリバリのレギュラーというよりは、多彩な役割を担うスーパーユーティリティとして期待したい。

構成●SLUGGER編集部

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