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プロ野球

“ハマのイケメンスピードスター”、阪神の“精密機械”にも指名の可能性?【現役ドラフト注目選手:セ・リーグ】<SLUGGER>

藤原彬

2023.12.04

2ケタ勝利3度と実績十分の秋山。ここ2年は二軍暮らしが長く、新天地で心機一転となるか。写真:産経新聞社

2ケタ勝利3度と実績十分の秋山。ここ2年は二軍暮らしが長く、新天地で心機一転となるか。写真:産経新聞社

 12月8日に第2回現役ドラフトが開催される。第1回では大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)、細川成也(DeNA→中日)が見事に新天地でブレイク。環境を変えることで、活躍のチャンスをつかむ可能性を秘めた選手たちを紹介していこう。

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■阪神
秋山拓巳(投手・32歳)
馬場皐輔(投手・28歳)

 新戦力の台頭が目立った今季の先発ち投手陣で、秋山は2先発のみ。優れた制球力を武器にウエスタン・リーグでは2年連続で最多勝を手にしたが、2ケタ勝利を3度挙げた一軍の舞台からは遠のいている。2017年ドラフト1位入団の馬場も二軍では28試合で防御率1.97、奪三振率10.41、一軍でも19試合で防御率2点台を記録したが、定着できなかった。どちらも、投手力不足のチームでなら戦力として機能する可能性は十分。特に秋山はロッテ、ヤクルトあたりならローテーションに定着しても不思議はない。

■広島
塹江敦哉(投手・26歳)
石原貴規(捕手・25歳)

 塹江は一軍、二軍でともに被打率3割台と防御率5点台など苦戦した。ただ、どちらも投球回を上回る奪三振を記録し、課題の制球も改善傾向。一時期低下傾向にあったストレートの球速も平均150キロ前後に回復しており、左の速球派リリーフとして広くニーズはありそうだ。石原は前年に続き二軍でチーム最多の53試合でマスクをかぶり、2年連続で盗塁阻止率.500を記録。21年には一軍で60試合に出場した実績もあるが、坂倉将吾が正捕手として固定されつつある現状では、17年ドラフト1位の中村奨成と併せて放出候補か。
 
■DeNA
神里和毅(外野手・29歳)
坂本裕哉(投手・26歳)

 一時期はセンターの定位置をつかんだ神里だが、似たタイプの関根大気の台頭もあって出場機会が激減。3年続けて打率1割台と精彩を欠いている。おまけに、ドラフト1位指名で度会隆輝が入団し、外野争いはますます厳しい状況になった。二軍ではわずか16試合で6本塁打を放つなど格の違いを見せつけており、新天地で再出発を図っても良さそう。坂本は、一軍では4年続けて防御率5点台以上と苦戦が続くが、球速アップもあり二軍では45イニングで防御率1.80と好投。左腕が手薄なチームは獲得に興味を示すかもしれない。

■巨人
高橋優貴(投手・26歳)
北村拓己(内野手・27歳)

 18年ドラフト1位の高橋は21年にチーム最多11勝を挙げたが、昨年は左ヒジ手術を受けて育成枠へ。支配下へ復帰した今季は一軍でほとんど戦力になれなかったが、二軍では17登板で防御率2.34にまとめた。北村は、二軍では常に安定した成績を残しており、今季は打率.305/出塁率.430/長打率.442を記録。三振率7.2%に対して四球率15.6%と抜群の選球眼も光る。内野全ポジションをこなす汎用英の高さも魅力で、日本ハムのように内野の攻撃力が低いチームなら一軍に定着してもおかしくない。
 
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