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「嘘をついたり、推測したりするのをやめろ!」MLB元GMがFA大谷翔平の”トロント入り情報”に憤怒! 過熱する憶測行動に釘刺し

THE DIGEST編集部

2023.12.09

大谷の移籍情報が錯綜し、米メディアも混乱している。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスからフリーエージェント(FA)となっている大谷翔平の移籍先情報が錯綜している。

 事の発端は日本時間8日午後10時半過ぎ、MLB放送局『MLB Network』のジョン・モロシ記者が自身のX(旧ツイッター)に投稿したことから始まった。

「ショウヘイ・オオタニの決断が秒読み段階に入った。恐らく早ければ今日中に決まる」

 MLBに精通している敏腕記者の投稿ということもあって、現地メディアは騒然。さまざまな情報が飛び交った。

 さらにモロシ記者は「オオタニがトロントに向かっている」と続けて投稿。スーパースターの獲得に動いていると目されているトロント・ブルージェイズ入りが決まるのか。大谷の去就を巡り周囲がざわつくなか、地元ロサンゼルスの記者たちは大谷が契約に近づいているとの情報を否定した。

 そして米紙『USA Today』の重鎮記者であるボブ・ナイチンゲール氏が「オオタニはトロントに行っていない。南カリフォルニアの自宅にいる」とSNSに投稿し、大谷が契約合意間近でトロントに向かっている情報はデマだと判明した。
 
 この一連の騒動に対し、憤怒している人物がいる。

 過去にシンシナティ・レッズやワシントン・ナショナルズでGMを務め、現在は米スポーツ専門メディア『The Athletic』でアナリストとして活躍するジム・ボーデン氏は自身のXに「オオタニはトロントにいない。どこにも合意はない。決定が迫っているわけでもない」と強調したうえで、「人々は嘘をついたり、推測したりするのをやめる必要がある。彼はまだ決断していない」と憶測での行動に釘を刺した。

 同氏はそのあと、再びXを更新。「ショウヘイ・オオタニと彼の代理人であるネズ・バレロ氏は、次の本拠地を決定するために慎重かつ勤勉でプロフェッショナルなFA交渉を続けている。ショウヘイはロサンゼルス・ドジャース、トロント・ブルージェイズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、あるいは他のどの球団であろうと、次のチームが決まるまでメディアから敬意、プライバシー、誠実さを受けるに値する」と綴り、日本人スターの決断を静観するよう各方面に求めている。

 不確定情報が飛び交い、日米で狂乱が生じた大谷の去就騒動。それだけ偉才の移籍先には、熱い視線が注がれていることが明らかになったということだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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