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「大谷翔平が南カリフォルニアに残りたい希望を持っていることは感じていた」争奪戦に敗れたジャイアンツのザイディGM明かす

THE DIGEST編集部

2023.12.13

報道されていたとおり、大谷は12月2日にサンフランシスコを訪れて、ジャイアンツ首脳と面談していた。(C)Getty Images

 米放送局『NBC Sports』は12月12日、サンフランシスコ・ジャイアンツのファーハン・ザイディGMが、大谷翔平に出したオファーについて語った内容を報じた。

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「ジャイアンツは12日に韓国の中堅手イ・ジョンフと契約し、長年にわたって切望していた大物FAをついに獲得した」と伝えた同メディアは続けて、「しかしイ・ジョンフとの契約の前に、ジャイアンツは二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニの獲得に真剣に取り組んでいた」と大谷の争奪戦の話に触れた。

 WEBによる共同会見に応じたジャイアンツのザイディGMは、大谷にオファーを出したことを認めて、このように語っている。「私たちのオファーは、オオタニ側が最終的に(ドジャースと)同意したものと同一ではないものの、非常に類似していた」

 ザイディGMは、大谷陣営がオフシーズンの初めに暫定オファーを求めてきたと語り、ジャイアンツは誠意と積極性を見せるために、"MLB史上最大の契約"となるオファーを送ったと明かした。その後、大谷陣営から最終的な条件と数字の提示があり、それにもジャイアンツは同意したという。

「私たちはオオタニのグループにサンフランシスコを訪問してもらって、直接、さまざまな話をすることに興味を持っていた。報道にあったように、ウインターミーティング直前の週末に面会し、私たちは非常に生産的な話ができたと思っていた」
 
 ジャイアンツは大谷陣営の要求すべてに同意し、後は大谷自身の判断を待つばかりだったと言う。また、争奪戦に参加したすべての球団のオファーは、どれも似たような条件と数字だったようだ。

「ある時点で、私たちはチャンスをものにできると手応えを感じていた。一方で、非常に熾烈な争奪戦なのも分かっていたから、途中で疑問や疑念を抱いたりもした。球界関係者とも話をし、地理的な問題があるようにも思えた。本人が南カリフォルニアに残りたい希望を持っていることは感じていたし、その点が私たちのチャレンジになることも分かっていた」

 そしてジャイアンツは最終オファーから24時間がたっても決着がつかず、大谷陣営が別の方向を向いていることを理解したという。会見でザイディGMは、球団組織として二度のMVP受賞者を獲得するために全力を尽くしたと語った。

「私たちは大谷陣営が求めた要求を迅速にクリアした。そしてジャイアンツは努力と誠意をもって、いくつものレバーを引いた事実を明らかにしたかった。つまるところ、これがFAというものであり、選手にとっての選択なのだ」

構成●THE DIGEST編集部

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