NPB最高右腕を癒す”相棒”に注目が注がれている。

　現地12月21日、ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた山本由伸（オリックス）がロサンゼルス・ドジャースと契約を結んだと、スポーツ専門局『YES Network』や『ESPN』、MLB公式サイト『MLB.com』などを中心に複数の米記者が伝えた。

　25歳の日本人右腕のもとには、先発投手を喉から手が出るほど欲していたニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックス、フィラデルフィア・フィリーズ、ドジャースなどメジャー複数球団が獲得に興味を示し、熾烈な争奪戦は「500億円超え」という驚異的な金額での決着が見通されていた。

　そんななか、３年連続「沢村賞」右腕のハートを射止めたのは大谷翔平を獲得したばかりのドジャースだった。注目の契約額は、『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると、12年総額３億2500万ドル（約471億円）の大型契約で合意したという。球界スーパースターとNPB最強右腕が、来季チームメイトとして一緒に戦うことが決まると、日本の野球ファンは大いに沸いた。

　無論、現地メディアも今オフFA市場の目玉のひとりだった日本のスター投手の加入を歓迎しているが、意外な部分で関心が寄せられている。
  　米ポッドキャスト『CubsOnDeckPod』のアナリストであるグレッグ・フス氏は山本のドジャース加入を喜ぶと同時に、「ところで、ヨシノブ・ヤマモトの犬の名前は何だろうな？」と自身のＸ（旧ツイッター）に投稿した。

　もちろん、この質問の裏には大谷翔平の愛犬である「デコピン」が影響している。世界中の野球ファンが注目するドジャース入団会見で、偉才は愛犬の名前について地元メディアから質問されると、「名前はデコピン」と衝撃の回答。聞き慣れない言葉に米メディアは戸惑いを隠せず、「デコピン」というワードは世界でトレンド１位を獲得するほど、大きな話題をさらった。

　フス氏と同じように、山本の愛犬について興味を抱くファンも出現し、SNS上では「誰か教えてくれ！」と懇願する投稿が活況を呈した。そして、話題を聞きつけた一部のファンが18日（現地）に『ESPN』で特集記事が組まれた「MLBプレーヤーの愛犬紹介」の記事を引用しながら、「ヨシノブ・ヤマモトは『みかん』という名の犬を飼っている」と教えている。

　記事内では、山本の愛犬について「フワフワした毛の色が日本のみかんの皮の色に似ていたために名付けられた」と愛犬の名前の由来を説明。「ヨシノブは愛犬とともにオリックスの同僚たちのSNSに登場していることもあり、みかんの犬種はトイプードルのようだ」と紹介している。

　大谷翔平の愛犬「デコピン」をきっかけに、史上空前の愛犬紹介ブームが到来しているMLB。ブームはまだまだ続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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