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MLB

「どうしてサンフランシスコにスーパースターは来てくれないの?」大谷、山本ら大物に“フラれ続けた”ジャイアンツの憂鬱<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.25

ポージーはMVPを3度を獲得したサンフランシスコのレジェンド。大谷の交渉にも同席しただけに獲得を逃したショックは大きい。(C)Getty Images

ポージーはMVPを3度を獲得したサンフランシスコのレジェンド。大谷の交渉にも同席しただけに獲得を逃したショックは大きい。(C)Getty Images

 サンフランシスコのファンは憂鬱なクリスマスを迎えている。心から望んでいた贈り物を、サンタクロースからもらえないことを分かっているからだ。

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「心から望んでいた贈り物」とは、いうまでもなく大谷翔平のことだ。早くから争奪戦に名乗りを上げ、サンフランシスコで面談も行った。大谷が望む条件はすべて受け入れ、オファーした金額も他のチームに負けていなかった。にもかかわらず、ニューヨーク時代からの宿敵ドジャースにさらわれてしまった。

 それならば、ということで今度は山本由伸に照準を定めた。大谷と同じように山本もサンフランシスコに招き、直接交渉では確かな手応えを得たというが、やはりドジャースに奪われた。

 韓国の至宝イ・ジョンフを6年1億1300万ドルで獲得したものの、「このオフこそスーパースター獲得を」と勇んでストーブリーグを迎えただけに、どうにも沈滞ムードは拭えない。

 実は、ジャイアンツは近年、狙いを定めた大物FA選手に振られ続けている。2018年オフのブライス・ハーパーに始まり、昨オフはアーロン・ジャッジ、そして今オフの大谷と山本。昨オフはカルロス・コレアと契約合意に達したが過去の故障歴が問題になり、入団会見が直前で中止になった挙句に契約も破談になるという出来事もあった。
 現役時代はジャイアンツひと筋で世界一に3度貢献し、2021年の引退後はオーナーグループの一因になった英雄バスター・ポージーいわく「残念なことに、我々は今、FAスランプに陥っている」。大谷との交渉に同席し、チームと街の魅力を熱く語りかけただけにポージーの失望は大きく、ダウンタウンの治安悪化が大物選手に敬遠される原因なのかもと発言してちょっとした論議を呼んだ。

 とはいえ、落ち込んでばかりもいられない。球団は今、サイ・ヤング賞2度のブレイク・スネル、今永昇太の両左腕に照準を定めている模様。ストーブリーグ開幕当時は好守の三塁手マット・チャップマンの獲得候補にも挙がっていた。ここからの巻き返しに期待したいところだが......。

文●SLUGGER編集部

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