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米メディアが「次にMLBで大型契約を得る日本人」を特集。佐々木や村上と並んで名前が挙がった意外な選手とは?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.27

村上(左)も佐々木(右)もすでにMLBから要チェックと位置付けられている存在。だが、アメリカからの注目を集めているのは彼らだけではない。 写真:THE DIGEST写真部

 MLBの今オフ序盤は、日本人選手が席巻したと言っても過言ではないだろう。大谷翔平が史上最高額となる10年7億ドルでドジャースと契約しただけでなく、山本由伸も投手史上最長&最高額の12年3億2500万ドルでドジャース入りした。

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 これを受けてか、アメリカのスポーツサイト『CBS Sports』は「次にMLBと大型契約を締結する可能性のある日本の若手スター」と題して、3人の選手を紹介している。

 まず真っ先に名前を挙げられたのは、"令和の怪物"佐々木朗希(ロッテ)だ。RJ・アンダーソン記者は「90マイル台後半のファストボールと、非常に素晴らしいスプリッターという2つの強力な武器を持ち、年齢に比して非常に素晴らしい制球力を持っている」と指摘。NPB通算で対戦した打者のうち実に34%を三振に仕留めた一方、四球率はわずか5%であることに着目し、今季両リーグ最多の281三振を奪ったMLB屈指のドクターK、スペンサー・ストライダー(ブレーブス)に匹敵する実力者であると述べている。

 その一方で、今季は左脇腹の肉離れでわずか91イニングでとどまったことから、MLBで大型契約を得るためには耐久性を向上させる必要があるとも指摘。「その課題さえ克服できれば、地球上で最も才能のある投手の一人であることを疑わせるものは何もないだろう」と述べている。
 
 2人目は村上宗隆(ヤクルト)だ。2022年に日本人歴代最多のシーズン56本塁打を放つとともに、史上最年少で三冠王になったスラッガーは早ければ25年オフのメジャー挑戦が目されており、当然アメリカからも注目を集めている。

 アンダーソン記者は村上のパワーだけでなく、出塁能力も絶賛。不振と言われていた今季でも四球率が15%を超えたことを高く評価している。ただ、三振の多さ(今季はリーグ最多の168三振)と、三塁守備は必ずしも優れているとは言えない点は課題とも指摘している。

 そして、アンダーソン記者が3人目に挙げたのは、今季新人王を獲得した山下舜平大(オリックス)。まだアメリカでは無名の山下だが、アンダーソン記者はショートアーム投法から繰り出す90マイル台半ばの速球とカーブを武器に高い奪三振率(今季は95イニングで101三振)を記録し、かつ四球も少ない(30)点に着目。「さまざまな点で佐々木の後継者になり得る」との評価を与えている。

 まだMLBで1球も投げていない山本が超大型契約を得たことから分かるように、WBCでの優勝もあって、MLBではかつてないほど日本人選手に高い評価が与えられるようになっている。大谷、山本に続く選手は一体誰なのか。日本だけでなくアメリカでも今後、注目を集め続けるだろう。

構成●SLUGGER編集部

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