プロ野球

「一流選手を圧倒していく姿を見て…」オリックスのドラ3高校生左腕・東松快征が羨望の眼差しを送る”目標”の投手とは?

THE DIGEST編集部

2024.01.24

ドラフト3位でオリックス入りした高校生左腕の東松。山下舜平大を目標に掲げている。写真:野口航志

 入寮が終わり、オリックスの新人選手たちは早速、舞洲の練習施設にて新人合同自主トレに励んでいる。2月から始まる春季キャンプに向けたアピールの場にもなるだけに、ルーキーにとってはプロに入って最初の関門と言ってもいいだろう。

 ドラフト3位で指名された東松快征は、昨年チームの開幕投手を務めたエース候補の山下舜平大を目標に掲げている高校生左腕だ。彼は早速、積極的な行動を見せる。なんと自ら山下に声をかけにいき、その貪欲な姿勢を示した。

「行かないと損するかなと思って。もう同じ施設に入っているので、少しでも早く近づけるように吸収したいという思いで緊張はしたんですけど、なんか頑張って声かけてみました」

 キャンプまでの1か月については「コミュニケーションも大事にしていきたい」と語り、山下の練習を見た感想は「自分とは(レベルが)違う」と羨望の眼差しを送る。質の高い練習を間近で見て「自分では、そう投げられない」と感じた部分も多く、短時間とはいえ、高校生左腕にとってはいい経験を積めたようだ。
 
 昨年の新人王を目標に掲げた理由に関しては、「試合をすごい見てて、その中でもオリックスの投手陣がすごいレベルが高い」と評し、目を輝かす。続けて、「オリックスの試合を見る機会が多かったので、その中でも山下投手がすごい自分の中で印象に残っている」と話し、その理由を明確に明かす。

「真っ直ぐとカーブ、その2球種でも一流の選手を圧倒していくような姿を見て、自分も真っ直ぐには自信ありますけど、他の変化球っていうところではまだまだなので。そんなピッチングを見た時に『山下投手のようなピッチャーになりたい』って思いました」

 変化球への課題を口にした東松。先輩たちに聞きたいこととしては、「体をしっかり作ったり、ストレートの出力を上げたい」と明かし、自分の武器である速球に磨きをかけていきたい気持ちが強いようだ。

 高校生は部活が忙しく、プロの試合をあまり見ていない選手も多い。しかし左腕は、「アプリで先発投手をチェックして、どの試合を見るか決めていた。オリックスの試合が多かったです」と話し、プロ野球は『パ・リーグTV』といった動画配信でチェックしたそうで、「気になる場面は何度も見返していた」と研究熱心な性格も持ち併せている。

 理想のピッチングスタイルは「見逃しではなく、空振りで三振を取ること」と断言。目標を高く設定するタイプなだけに、プロ1年目からの一軍登板を早くも見据えている。

 若き左腕が京セラドーム大阪で躍動する姿を期待したい。

取材・文⚫︎THE DIGEST

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