「楽しみな気持ちしかないです」

　オリックスのドラフト３位、高校生左腕の東松快征は入寮したことにワクワク感を隠せなかった。年末年始は「入寮の準備や、今までお世話になった方々にお礼の言葉を伝える時間に使っていた。時間があればランニングやキャッチボールをやっていた」と振り返る。

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　寮に持ち込んだのはメジャーの公式球と、ミッキーマウスのぬいぐるみだった。「メジャーのボールは高校の監督からいただいた。これをいつか投げられるように頑張るんだぞと。最終的な目標は、メジャーリーグに行きたい。それまでしっかりオリックス・バファローズで、チームの戦力になれるように頑張っていきたい」と語った。「ミッキーマウスはディズニーが好きなので、癒されるために持ってきた」とチャーミングな一面も覗かせた。

　目標にする選手を尋ねられると、「今まで菊池雄星投手に憧れていたが、ドラフト指名されてから自分の身近に目標を作りたいと思ったので、山下舜平大投手を目標にしている。山下投手のような、ビッグな投手になりたい」と、同じ左腕の菊池とともに右投げの山下の名前を挙げた。
  　山下とは面会済みで、「タイプが似てると周りから言われた。自分はストレートで押すパワーピッチャー。真っ直ぐで、ゾーンで押していくタイプなので、しっかり身体を作って、さらに近づいていきたい」と、山下を目標に挙げた理由を語った。

　ドジャースに移籍した山本由伸については、「いいなと思った。大谷（翔平）選手も山本投手もすごい契約を結ばれたので夢がある」と大きな刺激をもらったようだ。メジャーを目指すことに関しては、「僕はどんどん新しい目標を立てて上を目指すタイプ。まずは二軍でしっかりと活躍して、段階を踏んで将来的にメジャーに挑戦できたらいい」と、メジャーとサイ・ヤング賞という最終目標に向かって歩み出す。

　他球団も含め、今年のルーキーはメジャー志向を口にする選手が多い。これまでプロ野球界でデリケートなイメージがあった「メジャー挑戦」というフレーズが、入団時に出るようになったのは、やはり大谷の活躍が大きいのだろう。山本の大型契約も彼らの背中を着実に押しているのは言うまでもない。

　まず東松には、田嶋大樹、宮城大弥、曽谷龍平とともに左腕先発陣の一角を担ってもらいたい。

取材・文⚫︎THE DIGEST

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