プロ野球

「練習や食生活をこだわっていく」オリックス期待の捕手・堀柊那が野球道具のみ持ち込み入寮「グローブとバットばっかり持ってきた」

THE DIGEST編集部

2024.01.24

名門・報徳学園の3番を背負い「俊足の守備型捕手」として高い評価を受けていた堀のルーキーイヤーに注目したい。

 プロ野球ドラフト会議でオリックスから4位指名を受けた兵庫・報徳学園高校出身の期待の新人捕手、堀柊那(しゅうな)が入寮した。

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 高校生キャッチャーの堀は入寮すると「練習であったり、そういう食生活っていうのを、しっかりこだわっていかないとダメなんだなっていう実感がすごい湧いてきました」と心境の変化を話した。

 堀が入寮時に持ち込んだのは、キャッチャーミットとバットだった。「もうグローブとバットばっかり持ってきました。まだ野球道具ばっかしなんで、ちょっと寂しいですけど。ここからテレビとかソファーを置いていきたい」と殺風景な部屋を少しずつ彩っていきたいという。

 新調したグラブには「栄光の花」という刺繍が入っており、堀が高校の恩師からもらった大切な言葉だという。そんな堀のグラブはパープルをあしらった目立つ色合いになっているが「パープルは好きというか、なんて言ったらいいんですか。まあ独特な色なんで、誰も持ってない。見たことがあまりないので入れてみた」とその理由を明らかにした。

 今回は「特に野球ぐらいしかあんましないかなと思ったんで、野球道具をとりあえず持ってきた」そうだが「やっぱりオフの日とか、友達と遊びに行くっていうのは、すごい好きなんで、遊びに行ってもボーリングとかダーツとか、そういうのは結構行ってた」と高校生らしい一面も持ち合わせている。

 また「一人暮らしや寮生活は初めて」だそうで、部屋では「ストレッチとかはしていきたい。怪我予防であったり、そういうのをしっかり取り入れていきたい」と普段の生活から怪我をしない意識を強く持っていくという。年末年始は在籍中の報徳学園はもちろん、中学にも顔を出したそうだ。

 報徳学園では先発の岸田行倫(巨人)が顔を出してくれたそうで、挨拶をすると「送球を見せてもらって、コツと言いますか、なんて言うんですかね、 あんまり思いっきり投げなくても、軽く投げて正確性のいいボールをしっかり投げるっていうことを、すごい言ってもらった」と同じキャッチャーの岸田からアドバイスをもらうことが出来たと話した。

 堀はこの話を聞いて「本当にやっぱ自分も力いっぱい前までは投げてて、コントロールっていうのがあんまり定まってなくて、高校の後半ぐらいから、それをすごい目標にしてたので、言葉がプロ野球選手ですごい活躍してる人と一致して、自分自身も安心というか、それをもっと目標にして磨いていきたい」と安心したという。

 他の選手がユニークなモノを持ち込む中、野球道具しか持ち込まなかった堀の真面目さは、キャッチャーとしては生きてくるのかもしれない。

取材・文⚫︎THE DIGEST

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