プロ野球

「めちゃくちゃいいバッター」初実戦でポール直撃弾の西武新外国人アギラー。松井監督や同僚が感じた新4番候補のポテンシャルとは?

岩国誠

2024.02.20

初実戦でいきなりホームランを放ったアギラー。松井監督も期待を寄せる。写真:岩国誠

 西武の新4番候補ヘスス・アギラー(33)が18日の紅白戦、白組の4番で先発出場。1打席目に左翼ポール直撃の"来日初アーチ"を放ち、南郷スタジアムに訪れた多くのファンをどよめかせた。

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 MLB通算114発の豪砲が早くも炸裂した。白組が1点を追いかける1回裏、二死3塁の場面でアギラーの来日初打席が回ってきた。

「自分の仕事をする」。そのことだけを心がけて、紅組先発の隅田知一郎(24)と対峙した。

 右打者のインコースへ投げ切ることをこの日のテーマにおいていた隅田が、アギラーのインコースを攻め続ける。いずれも際どいコースだったが、高い集中力で見極めるアギラー。3ボール1ストライクと打者有利なカウントを作った。

5球目、再びインコースへ投げ込まれたストレート。厳しいコースだったが、腕をきれいに畳んでボールにしっかりコンタクトすると、打球は綺麗な放物線を描いて、あっという間にレフトポールに直撃した。

「本当に最後は切れるかなとも思ったのですが、ありがたいことに(スタンドに)入ってくれて、本当によかったなと思います」

対戦した隅田は、新たに加わった頼もしい助っ人に、どんな印象を持ったのか。

「日本人の打者なら、あのコースは見逃すと思います。カウント3-1からのベストボール。詰まってはいたんですけど(腕を)畳んで長打を打てる。めちゃくちゃいいバッターだと思います。打たれたので説得力はないですけど…(苦笑)」

 隅田は対戦が終わった後の7回、アギラーの第3打席からも強烈なインパクトを受けていた。

「やっぱり、あのサードライナーを見ても、すごい打球を打っているので(相手には)脅威になると思います」

 紅組5人目・豆田泰志(21)のストレートを見事に捉えたサードライナー。野手の正面だったためアウトになったが、アギラー自身もこの打球には好感触を得ていた。

「とてもスピンの効いたボールを投げてくるので、本当にびっくりしたのですが、自分のスイングはしっかりできていたので、いい当たりを打つことができました。捕られてしまいましたが感じは悪くないので、今後も継続したいなと思っています」
 
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「外のボールは流してインコースは引っ張るという意識。それでメジャーリーガーにもなった」