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野茂氏直伝フォークも「いいボールが来ている」今季の“ブレイク候補”横山楓が勝負の3年目へ「自らチャンスを掴みに行く」【オリ熱スタイル’24】

THE DIGEST編集部

2024.02.21

昨年に豪州でウインターリーグを経験した横山。写真:野口航志(D's Style)

 オリックス・バファローズの今年のブレイク候補の一人とされるのが社会人3年目の右腕、横山楓だ。横山は宮崎出身とあって、宮崎・清武総合運動公園で開催中の春季キャンプでは地元凱旋となる。独特のショートアーム投法で、キャンプでも存在感を発揮。視察に訪れた野茂英雄氏からはフォークボールを伝授されている。

 実戦登板となった紅白戦でも好投を繰り広げており、ここまでの調整は順調と言ってもいいだろう。横山は「ファウルを取れたり、空振りを取れたりもしたので、このまま上げていければ」と手応えは感じているようで、野茂氏に伝授されたフォークについては「練習中なんで、まだ何とも言えないんですけど、練習の中でいいボールが来ている」と少しずつ精度は上がって来ているという。

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 昨年のオフにはオーストラリアでのウインターリーグにも参加しており「そうですね。あまり気負わず、楽に試合に臨むような雰囲気で思い切ってプレーができたんで、そういったところはこっちに帰ってからも自分らしさというか、恐れずにゾーン勝負というところを学んでこれたので。そういった点では、紅白戦もちゃんとゼロには抑えられたので継続していきたい」と強気に攻めていくという収穫があったことを口にした。

 これからキャンプも終盤となり、オープン戦が始まっていくが「そうですね。やっぱりこっからまっすぐを活かすための変化球であったり、決め球であったり。球を増やしていく中で、精度だったり、 ストライク率だったりっていうのを上げていきたい」という横山。フォーク以外では「カーブとカットを練習してます。カーブに関してはけっこう手応えもありますし、カットはオーストラリアで投げ始めたんですけど、向こうのピッチングコーチにいろいろアドバイスを聞きながら、幅が広がったと思います」と150キロを超えるストレートを活かす意味でも、変化球の存在は大きいだけに、フォークにカーブ、そしてキレのあるカットが加わればさらにピッチングの幅が広がり、バッターに対して嫌がられるような存在になるだろう。

 昨年は4試合の登板に留まり結果も出せなかったが「そうですね。去年はチャンスをいただいて投げさせてもらったので、今年は自らチャンスを掴みにいけるように頑張りたい」と今年に懸ける思いも強い。オリックスの投手陣は競争率が高いが、横山のようなニューフェイスが出てくれば、層がさらに厚みを増すだけに大いに期待したい。

文⚫︎THE DIGEST取材班(D's Style)
写真⚫︎野口航志(D's Style)
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