プロ野球

【セ・リーグ】24年の注目“助っ人”は誰だ? 期待の投手・野手を識者が厳選!「V2のキーマン」「これ以上に頼もしい存在はいない」「パワーと選球眼で貢献できるはず」

出野哲也

2024.03.23

V2のキーマンと目されるゲラ。写真:産経新聞社

 今年のプロ野球で期待できそうな"助っ人"は一体だれか。3月29日の開幕を前に、セ・パ両リーグの外国人を対象に要注目の投手と野手のそれぞれ3人+次点を選出。セ・リーグは次のような顔ぶれとなった。

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セ・リーグ投手の注目選手

ハビー・ゲラ(阪神)
野手としてメジャー昇格後に投手へ転向した変わり種は、岩崎優とのダブルストッパー構想も浮上しているくらい評価を高めている。オープン戦では初登板から3試合連続無失点。メジャー時代はスライダーに分類されていたカッター(大きく曲がるスライダー=スイーパーも持っている)が効果的で、一部では"カット魔神"との呼び名も上がっている。岡田彰布監督も「ボール球でも低めにいく」点を評価しており、V2のキーマンとして注目される。

アンドレ・ジャクソン(DeNA)
今永昇太とトレバー・バウアーが抜けてしまい、弱体化が避けられないベイスターズ先発陣にあって、ジャクソンにかかる比重はかなり大きい。髪型とヒゲのインパクトも相当だが、肝心のピッチングでも最速157キロ。3月9日の西武戦は4回無失点、速球はすべて150キロ台を計時した。カーブの落差も、昨年は平均17.3センチでメジャー全体8番目にランクされたほど。硬軟取り混ぜた投球で、主力2人の穴をどこまで埋められるか。
 
トーマス・ハッチ(広島)
近年のカープの外国人投手は、現楽天のターリーなどリリーフで好成績を残している者はいても、先発で年間を通じて活躍したのは19年のクリス・ジョンソンが最後。オープン戦3試合を投げ7回1失点のハッチは、速球が150キロ台前半と驚くほどの速さはないが、制球がまとまっていて大崩れの心配は少ない。新井貴浩監督からもローテーション入りを確約され、KJのような大活躍とまではいかなくとも、先発の層を厚くしてくれそうだ。

次点:ウンベルト・メヒア(中日)
昨年5月に途中入団した際は、充実している投手ではなく貧打解消のため打者を取ったほうが良かったのではとも言われたが、8試合に登板し、防御率2.23の好成績を残した。今季もオープン戦初登板の3月17日阪神戦は5回無失点と順調のよう。ただ、昨年の奪三振率は3.65とかなり低く、そのためK/BBも1.11にすぎなかった。開幕投手候補にも挙げられているが、もう少し三振を取れるようになれれば、より一層の活躍が期待できるだろう。
 
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