プロ野球

【パ・リーグ】24年の注目“助っ人”は誰だ? 期待の投手・野手を識者が厳選!「クローザーの役割も十分務まる」「4年ぶりのVへ導ける」「ヌートバーを彷彿」

出野哲也

2024.03.24

オリックスの外国人投手として最高記録となる159キロを計測して話題になったマチャド。写真:産経新聞社

 今年のプロ野球で期待できそうな"助っ人"は一体だれか。3月29日の開幕を前に、セ・パ両リーグの外国人を対象に要注目の投手と野手のそれぞれ3人+次点を選出。パ・リーグは次のような顔ぶれとなった。

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パ・リーグ投手の注目選手

アンドレス・マチャド(オリックス)
過去3年で合計135試合に投げていた、バリバリのメジャーリーガーは3月5日の中日戦で159キロを計時。球団の外国人投手としての最高記録として話題になった。昨年も4シームの平均球速が155キロに達していた速球派なので、それもまったく驚きはない。しかもただ速いだけではなく、チェンジアップの被打率も.196に抑えていた。ただでさえ層が分厚いオリックスのブルペン陣に、もう一人頼りになる投手が加わったようだ。

アルバート・アブレイユ(西武)
球速に関してはこちらもマチャドに負けていない。昨年はヤンキースで45試合に登板し、2シームが平均157キロを記録。一昨年には159キロを出したこともあった。スライダーの切れも素晴らしく、昨年は被打率.109に抑えていた。それでも日本にやってきたのは、59イニングで35四球を出したコントロールの不安定さが理由だった。この点さえ解消できるなら、松井稼頭央監督が想定しているクローザーの役割も十分務まるだろう。
 
リバン・モイネロ(ソフトバンク)
日本球界最高のリリーバーは今季から先発に転向。調整も順調に進んでいるようだ。ピッチング自体には何の不安もないので、スタミナ面が唯一の課題と見られていたが、3月17日の西武戦では6.1回、104球を投げ2点に抑えた。もっとも初回だけで35球を費やしたように、まだ先発時のリズムはつかめていない様子。その点を少しずつクリアしていけば、千賀滉大の退団後不在だったエースとして、ホークスを4年ぶりのVへ導けるだろう。

次点:コディ・ポンセ(楽天)
過去2年は日本ハムに在籍。陽気な性格でチームに馴染んでいたが、成績は防御率3.47こそ悪くなかったものの、登板数は22年が14試合、昨年も開幕早々に太腿のケガで離脱。復帰したのは後半戦からと、ケガの心配がつきまとう。楽天投手陣は松井裕樹のメジャー移籍にともない、則本昂大がブルペンに回って先発の駒不足が懸念されている。投球内容の良さは大前提として、1年間しっかりローテーションで回ってくれることも望みたい。
 
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「これまで以上に打撃成績が向上する可能性は十分」