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MLB

「野球に賭けていない?」元ギャンブル狂の米司会者が水原一平氏の発言を疑問視!「彼らはパンドラの箱を開けてしまった」

THE DIGEST編集部

2024.03.24

大谷(左)と水原氏(右)を巡る一大騒動は混迷の度合いを深めている。(C)AP/AFLO

大谷(左)と水原氏(右)を巡る一大騒動は混迷の度合いを深めている。(C)AP/AFLO

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と、通訳を務めていた水原一平氏を巡る違法賭博スキャンダル。舞台裏を詳細に描いた『ESPN』の生々しい時系列記事が波紋を広げ、MLBも本格的に調査に乗り出すと公式声明を発表するなど、事態は風雲急を告げている。
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 そんななか、米ネットワーク『FOX Sports』の名物トーク番組「ザ・カールトン・ショー」でホストを務める司会者、クレイグ・カールトン氏が番組内で一大騒動に関して独自の見解を述べた。

 水原氏は『ESPN』の取材に対して当初、「大谷に借金を肩代わりしてもらった」「大谷のパソコンから複数回に分けて送金した」と発言していたが、翌日になって「嘘をついた」と撤回。「大谷は違法賭博についても借金返済についても何も知らなかった」と強調した。それでも一貫して「野球には賭けていない」と主張しており、サッカーやNFLなど他競技にのみ資金を投じていたと明かしている。

 カールトン司会者が疑問視したのはまさにその点だ。自身もかつてギャンブル依存症に陥り、およそ480万ドル(約7億2000万円)の借金を抱えた苦い過去がある。スポーツイベントのチケット詐欺に手を染めて2019年に実刑判決を受け、3年6か月の禁錮刑を言い渡された。現在は専門のラジオ番組で、ギャンブル依存症に苦しむ人びとにアドバイスを送っている。そんな修羅場を経験したカールトン氏は、水原発言を次のように捉えている。

「現実はこうだ。もしあなたが極度のギャンブル狂で、どんどん負けが込んで窮地に立たされたらどうするか。何に賭けるか。自分が一番よく知っているものに賭けるだろう。内部情報を握っているものにだ。それが自然な流れじゃないか。借金が500万ドルにも膨れ上がっているのに、野球には賭けていない、信じてくれと言われても厳しいよ。私には受け入れられない。そういう人生を歩んできた身にすればね」

『ESPN』は水原氏に対して借金の総額を訪ねたが、水原氏は回答を避け、少なくとも450万ドル(約6億8000万円)だとだけ答えた。大谷が補填したとされるのもまさにその額で、水原氏がすべての借金を返済したかどうかは現時点で判然としていない。
 
 さらにカールトン氏は『NEW YORK POST』紙の電話取材を受け、「大谷サイドはオリジナルの筋書きを書き換えるというミスを犯し、パンドラの箱を開けてしまった」と指摘。「最初はギャンブル依存症の友人を大谷が救済するという話だったが、それをひっくり返して窃盗事件だと主張を変えたのだ。これで彼らは捜査対象となった通訳(水原氏)をより信用しなければいけなくなった。容疑は詐欺、窃盗、横領。疑惑は大きく膨らんだこの問題は、長丁場になりそうな気配だ」と私見を述べた。

 ドジャースは現地3月24日から、オープン戦で大谷の古巣であるロサンゼルス・エンゼルスとのオープン戦3連戦を戦う。はたして渦中にある大谷の出場はあるのか。そののち、29日から公式戦が再開され、セントルイス・カージナルスとの4連戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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