好機で凡退を重ねる球界のスーパースターに苦言が上がっている。
現地4月15日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でワシントン・ナショナルズと対戦し、4対6で敗れ2連敗を喫した。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場し、3打数1安打2得点。6回には今季3つ目の盗塁を決めるなど、足でも魅せた。
松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキース)氏が持つ日本人最多175本塁打に並んでいる大谷。記録更新が期待されたなか、あと1本が出なかった。
ドジャースが1点を先制された直後、大谷は第1打席で相手先発ミッチェル・パーカーの緩いカーブを叩き一、二塁間を破るヒットで出塁。続くフレディ・フリーマンの右安打で大谷は快足を飛ばして、余裕で三塁に到達。1死一、三塁で4番のウィル・スミスがきっちりセンターに犠牲フライを放ち、大谷がホームに生還。ドジャースがあっさり同点に追いついた。
しかし、4戦3勝だった先発投手のタイラー・グラスノーがこの日はピリッとせず、ナショナルズが猛打を浴びせ5回までに4点をリード。大谷は6回に打撃妨害で出塁すると、次打者の2球目に二盗を決めてチャンスメイク。このあと相手の暴投で大谷は三塁まで進塁し、スミスの内野ゴロの間にホームを踏んで2得点目。ドジャースが4対6と点差を縮める。
なんとか追いつきたいドジャースは7回2死一、二塁で一発が出れば同点の場面で打席には大谷。ファンの期待が膨らむなか、日本人スラッガーは初球を見送りストライク。3球続けてファウルで粘った5球目、4番手のハンター・ハービーが投じた98.6マイル(約158.6キロ)の速球を振り抜いたが、打球は惜しくも中ライナーに。最大の得点チャンスを活かせなかった。
ドジャースは8回に1点を返したが、結局反撃はここまで。9安打を記録しながら、決定打が出なかった。
ドジャースの敗北を受け、MLB公式サイト『MLB.com』のドジャース番記者であるホアン・トリビオ氏は、得点圏の場面で一打が出なかった大谷の第4打席に注目。試合後、「ショウヘイ・オオタニは7回に一打同点となるシーンで、センターへ鋭い打球を打った。オオタニはプレートでの活躍は素晴らしいが、今季はここまでRISP(得点圏)で16打数1安打にとどまっている」と鋭く指摘。大谷のチャンスでの致命的な”貧打”を嘆いている。
同じくドジャース専門記者で、米スポーツ専門放送局『ESPN』の番組にも出演しているブレイク・ハリス氏も、このデータを見逃しておらず「今シーズン、打率.338にもかかわらず、ショウヘイ・オオタニは得点圏に走者を置くと、16打数1安打にガクンと下がる」と紹介。「本当に意外な成績」と驚きを隠せなかった。
目の肥えた敏腕記者が言及した通り、大谷は15日(現地)時点で打率.338、4本塁打、10打点、OPS(出塁率と長打率を足した数値)は1.033をマークするほど、主軸としての役割を果たしている。だが一方で、得点圏にランナーを置いた場面では16打数1安打、4打点、4三振、2犠飛。「得点圏.063」という事実は、やはり見過ごせない。しかも、2度のア・リーグ満票MVPを受賞したスーパースターであれば、周囲から不満の声が上がるのも仕方がないだろう。
ドジャース攻撃陣を牽引する背番号17は、意外なところで不安視されている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】今日は背番号「42」をつけた大谷翔平が緩いカーブを叩きつけて一、二塁間を抜けるヒット!
現地4月15日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でワシントン・ナショナルズと対戦し、4対6で敗れ2連敗を喫した。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場し、3打数1安打2得点。6回には今季3つ目の盗塁を決めるなど、足でも魅せた。
松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキース)氏が持つ日本人最多175本塁打に並んでいる大谷。記録更新が期待されたなか、あと1本が出なかった。
ドジャースが1点を先制された直後、大谷は第1打席で相手先発ミッチェル・パーカーの緩いカーブを叩き一、二塁間を破るヒットで出塁。続くフレディ・フリーマンの右安打で大谷は快足を飛ばして、余裕で三塁に到達。1死一、三塁で4番のウィル・スミスがきっちりセンターに犠牲フライを放ち、大谷がホームに生還。ドジャースがあっさり同点に追いついた。
しかし、4戦3勝だった先発投手のタイラー・グラスノーがこの日はピリッとせず、ナショナルズが猛打を浴びせ5回までに4点をリード。大谷は6回に打撃妨害で出塁すると、次打者の2球目に二盗を決めてチャンスメイク。このあと相手の暴投で大谷は三塁まで進塁し、スミスの内野ゴロの間にホームを踏んで2得点目。ドジャースが4対6と点差を縮める。
なんとか追いつきたいドジャースは7回2死一、二塁で一発が出れば同点の場面で打席には大谷。ファンの期待が膨らむなか、日本人スラッガーは初球を見送りストライク。3球続けてファウルで粘った5球目、4番手のハンター・ハービーが投じた98.6マイル(約158.6キロ)の速球を振り抜いたが、打球は惜しくも中ライナーに。最大の得点チャンスを活かせなかった。
ドジャースは8回に1点を返したが、結局反撃はここまで。9安打を記録しながら、決定打が出なかった。
ドジャースの敗北を受け、MLB公式サイト『MLB.com』のドジャース番記者であるホアン・トリビオ氏は、得点圏の場面で一打が出なかった大谷の第4打席に注目。試合後、「ショウヘイ・オオタニは7回に一打同点となるシーンで、センターへ鋭い打球を打った。オオタニはプレートでの活躍は素晴らしいが、今季はここまでRISP(得点圏)で16打数1安打にとどまっている」と鋭く指摘。大谷のチャンスでの致命的な”貧打”を嘆いている。
同じくドジャース専門記者で、米スポーツ専門放送局『ESPN』の番組にも出演しているブレイク・ハリス氏も、このデータを見逃しておらず「今シーズン、打率.338にもかかわらず、ショウヘイ・オオタニは得点圏に走者を置くと、16打数1安打にガクンと下がる」と紹介。「本当に意外な成績」と驚きを隠せなかった。
目の肥えた敏腕記者が言及した通り、大谷は15日(現地)時点で打率.338、4本塁打、10打点、OPS(出塁率と長打率を足した数値)は1.033をマークするほど、主軸としての役割を果たしている。だが一方で、得点圏にランナーを置いた場面では16打数1安打、4打点、4三振、2犠飛。「得点圏.063」という事実は、やはり見過ごせない。しかも、2度のア・リーグ満票MVPを受賞したスーパースターであれば、周囲から不満の声が上がるのも仕方がないだろう。
ドジャース攻撃陣を牽引する背番号17は、意外なところで不安視されている。
構成●THE DIGEST編集部
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