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MLB

「まるでオールスターチームのような打線」ブ軍番記者もドジャースの脅威を実感。一方で敗戦の菊池雄星を「依然として日本最高の投手の一人」と擁護

THE DIGEST編集部

2024.04.29

ブーイングのなかホームランを放つなど存在感をみせた大谷(左)。菊池は6回4失点で2敗目を喫した。(C) Getty Images

ブーイングのなかホームランを放つなど存在感をみせた大谷(左)。菊池は6回4失点で2敗目を喫した。(C) Getty Images

 現地時間4月28日まで行なわれたトロント・ブルージェイズ対ロサンゼルス・ドジャースのインターリーグは、大谷翔平と菊池雄星の日本人対決など、見どころの多い3連戦となった。ドジャースが初戦、2戦目と連勝した後、ブルージェイズが3戦目を3-1でモノにし、本拠地で一矢報いる白星を手にした。
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 注目を集めた大谷、菊池の今季初対戦は2試合目に、3打席にわたり繰り広げられた。この試合の2回、大谷の第2打席で、先発した菊池のストレートをライト前へはじき返し、時速119.2マイル(約191.8キロ)の打球速度も大きくクローズアップされることに。

 その他の2打席では菊池が打ち取っているものの、試合はドジャースの4‐2での勝利に終わっている。2連勝中だった菊池も、この日は6イニングを投げ今季最多の4失点を喫し、敗戦投手に記録されるなど、ドジャース打線を抑えることは出来なかった。

 ブルージェイズファンによる「日本人スター」へのブーイングも話題となったこのカードで、ドジャースの2勝1敗という結果以上に、両チームの勢いの差も顕著となった。最終戦で勝利したブルージェイズだが、前日に菊池を立てるも敗れ、チームの連敗は「5」まで伸びている。
 
 4月が終わりに向かうにつれ、打撃陣の不振などもあり、黒星を重ねているブルージェイズ。気が付けば、借金を背負った中でドジャースとのゲームを迎えていた。そして、このカードでのブルージェイズの戦いぶりを、メジャー公式サイト『MLB.com』が振り返っている。

 現地時間4月28日、同サイトのブルージェイズ担当記者、キーガン・マシソン氏による特集記事では、「この2試合は現実を突きつけるものとなった。メジャーで最も得点力のあるオフェンスが街にやってくると、このようになる」として、2戦目までの敗戦の印象を綴っている。

 さらに、5連敗中のブルージェイズ打線がわずか計9得点にとどまっていたことで、菊池ら投手陣は「完璧を求められていた」と現在のチーム事情にも言及。その上で、「キクチはオオタニとの対戦のプレッシャーと、まるでオールスターチームのような打線に直面していた中、それを求めるのは酷というものだ」として、ドジャース打線が脅威だったと論じている。

 一方で、菊池が大谷をはじめ、ドジャース打線に打ち込まれた内容を記しながらも、「キクチは依然として日本最高の投手の一人であり、今シーズンも素晴らしいスタートを切った。彼の防御率はまだ2.94である」と主張。日本人左腕のここまでのパフォーマンスを評している。

 新戦力を加えたドジャースの強さをみせつけられることとなったブルージェイズだが、それでもカード最終戦で、チームの連敗を止める白星をもぎ取っている。意地を見せたチームが、この勝利をきっかけに、ふたたび勢いに乗れるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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