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破壊力抜群のドジャース打線が今季メジャー初の「1試合無三振」の快記録! 球団史上18年ぶりの珍事にド軍番記者も注目!

THE DIGEST編集部

2024.04.30

大谷は8回の好機に適時打を放った。(C)Getty Images

 メジャーを席巻する自慢の強力打線が止まらない。

 現地4月29日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が敵地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で先発出場し、4打数2安打1打点で5試合ぶりのマルチ安打をマーク。ドジャース打線は10安打の猛打を浴びせ、8対4で快勝を収めるとともに、約18年ぶりの"珍記録"が生まれた。

 大谷は初回に相手左腕トミー・ヘンリーから中前打で2試合ぶりのヒットを記録。3点リードの8回には無死一、二塁の好機で左翼線に運ぶダメ押しの適時打で打率を.341と上げた。

 この試合、ダイヤモンドバックスが与四死球9と投手陣の乱調にも助けられたが、ドジャース打線は10安打と相変わらずの破壊力を発揮した。だが、それだけではない。試合後、球団公式SNSは6回にバックスクリーンに強烈な一発を放ったウィル・スミス、5回に大量4得点のきっかけとなる適時二塁打を打ったテオスカー・ヘルナンデス、ベンチでハイタッチする大谷らの写真を添え、「ドジャースは、今季メジャーリーグで初めて1試合無三振を達成した」との快記録を報告した。
 
 この記録には、現地記者もすぐさま反応を示している。全米野球記者協会員(BBWAA)に所属する敏腕記者で、米ポッドキャスト番組『True Blue LA』でドジャース番を担当しているエリック・スティーブン氏も自身のX(旧ツイッター)で、「ドジャースの打者が1試合で三振を喫しなかった最後の試合は、2006年8月28日だ」と伝え、今季のドジャース打線は抜け目ないと感服している。

 ちなみに18年前のシーズンで日本人選手の主なトピックは、松井秀喜(当時ニューヨーク・ヤンキース)が試合途中に左手首を骨折し、巨人時代から継続していた連続試合出場記録が1768試合でストップ。6月にはイチロー(当時シアトル・マリナーズ)が日米通算2500本安打を達成。11月末にはMLB移籍を目ざしていた、西武の松坂大輔がポスティング・システムでボストン・レッドソックスへの移籍が決定。入札額は当時5111万1111ドル(約60億円)の破格な金額だった。

 2回1死満塁の絶好機では二併殺打に倒れ天を仰いだ大谷だったが、8回の第5打席ではしっかりタイムリーを放ち、汚名を返上。得点圏打率は.194と相変わらず2割を切っているが、少しずつ改善の兆しをみせている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平、5試合ぶりのマルチ安打!8回の好機で適時打も
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