NPB時代にしのぎを削ったライバルと、思わぬ再戦を果たした。
現地5月26日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でシンシナティ・レッズと対戦し、1対4で敗北。今季初の同一カード3連敗を喫し、泥沼の5連敗となった。先発マウンドには5連勝中の山本由伸が上がったが、5回を投げて毎回の8奪三振をマークするも、6安打4失点で2敗目を喫した。
この日レッズの先発は救援左腕のブレント・スーターが登板。ムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンが並ぶ「恐怖のMVPトリオ」限定の先発任務を任された。失投が1球も許されないなか、左腕は先頭のベッツに中安打を打たれたものの、大谷とフリーマンを内野ゴロに打ち取り、お役御免。2番手としてニコラス・マルティネスが引き継ぎ、無失点。デビッド・ベル監督の奇策がはまった。
マルティネスは引き続き2回も続投し、結局4回1/3まで投げて1安打無失点。レッズは3番手以降の投手も強力ドジャース打線を翻弄し、8回までわずか3安打に抑え込む無失点リレー。9回に1点を失ったとはいえ、見事な継投策で快勝。マルティネスに今季2勝目が付いた。
ナ・リーグ西地区首位を独走する強豪相手にスイープを達成したレッズ。地元紙『Cincinnati Enquirer』は2イニング目から好投したマルティネスをピックアップ。かつて日本ハム、ソフトバンクでのプレー経験を持ち、昨季はサンディエゴ・パドレスでダルビッシュ有と同僚だった右腕が、NPB時代に山本と複数回の対戦経験があるエピソードを紹介。本人のコメントを交えながら、そのサクセス・ストーリーに注目している。
記事では「マルティネスとヤマモトは同じディビジョン(パ・リーグ)に所属し、しばしばチームの先発投手として対戦した」と紹介。続けて、「マルティネスは日本人右腕の先発登板をすべて追跡していた。なぜなら、リーグ最高の投手に贈られる沢村賞を2人は争っていたのだ。2021年に防御率1.39だったヤマモトが、防御率1.60だったマルティネスを抑え、ヤマモトは初の沢村賞を受賞した」と、2人がチームの先発の柱としてタイトルを最後まで争っていたと記していた。
マルティネスは同紙の取材に対し、「ヨシノブは素晴らしい投手だし、日本時代に何度も勝負をした経験がある。彼は日本時代と同様にシャープだった」と当時を懐かしみながら振り返り、「メジャーの舞台でマッチアップできたのは、クールだったね」と再戦を喜んだ。
さらに、「ヤマモトは常にフォームが安定している。ユニークな投げ方も、普段通りだった。ボールはとてもキレがあり、すごいカーブを何球か投げていた」と話し、NPB時代と変わらない球筋を評価。「我々は早い段階で彼を攻略し、リードを奪うことができた」と味方打線に感謝した。
ロングリリーフとして、チームで貴重な存在となっている右腕は「ヨシノブと投げ合いをするのは、いつも楽しいよ。彼はいつも僕のベストを引き出してくれた。そういう選手と対戦するのは、すごくワクワクするよ」と満足気な表情を浮かべ、今後もメジャーの舞台での投げ合いを歓迎した。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】山本由伸の投球も気になる!? 元NPB戦士マルティネスの独特ルーティン
現地5月26日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でシンシナティ・レッズと対戦し、1対4で敗北。今季初の同一カード3連敗を喫し、泥沼の5連敗となった。先発マウンドには5連勝中の山本由伸が上がったが、5回を投げて毎回の8奪三振をマークするも、6安打4失点で2敗目を喫した。
この日レッズの先発は救援左腕のブレント・スーターが登板。ムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンが並ぶ「恐怖のMVPトリオ」限定の先発任務を任された。失投が1球も許されないなか、左腕は先頭のベッツに中安打を打たれたものの、大谷とフリーマンを内野ゴロに打ち取り、お役御免。2番手としてニコラス・マルティネスが引き継ぎ、無失点。デビッド・ベル監督の奇策がはまった。
マルティネスは引き続き2回も続投し、結局4回1/3まで投げて1安打無失点。レッズは3番手以降の投手も強力ドジャース打線を翻弄し、8回までわずか3安打に抑え込む無失点リレー。9回に1点を失ったとはいえ、見事な継投策で快勝。マルティネスに今季2勝目が付いた。
ナ・リーグ西地区首位を独走する強豪相手にスイープを達成したレッズ。地元紙『Cincinnati Enquirer』は2イニング目から好投したマルティネスをピックアップ。かつて日本ハム、ソフトバンクでのプレー経験を持ち、昨季はサンディエゴ・パドレスでダルビッシュ有と同僚だった右腕が、NPB時代に山本と複数回の対戦経験があるエピソードを紹介。本人のコメントを交えながら、そのサクセス・ストーリーに注目している。
記事では「マルティネスとヤマモトは同じディビジョン(パ・リーグ)に所属し、しばしばチームの先発投手として対戦した」と紹介。続けて、「マルティネスは日本人右腕の先発登板をすべて追跡していた。なぜなら、リーグ最高の投手に贈られる沢村賞を2人は争っていたのだ。2021年に防御率1.39だったヤマモトが、防御率1.60だったマルティネスを抑え、ヤマモトは初の沢村賞を受賞した」と、2人がチームの先発の柱としてタイトルを最後まで争っていたと記していた。
マルティネスは同紙の取材に対し、「ヨシノブは素晴らしい投手だし、日本時代に何度も勝負をした経験がある。彼は日本時代と同様にシャープだった」と当時を懐かしみながら振り返り、「メジャーの舞台でマッチアップできたのは、クールだったね」と再戦を喜んだ。
さらに、「ヤマモトは常にフォームが安定している。ユニークな投げ方も、普段通りだった。ボールはとてもキレがあり、すごいカーブを何球か投げていた」と話し、NPB時代と変わらない球筋を評価。「我々は早い段階で彼を攻略し、リードを奪うことができた」と味方打線に感謝した。
ロングリリーフとして、チームで貴重な存在となっている右腕は「ヨシノブと投げ合いをするのは、いつも楽しいよ。彼はいつも僕のベストを引き出してくれた。そういう選手と対戦するのは、すごくワクワクするよ」と満足気な表情を浮かべ、今後もメジャーの舞台での投げ合いを歓迎した。
構成●THE DIGEST編集部
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