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トレードが有力視されている菊池雄星の“理想の移籍先”は? 「キクチは魅力的なターゲットになる」ブ軍地元メディアが推測

THE DIGEST編集部

2024.07.04

今シーズン限りでFAとなる菊池。米メディアの多くは、価値のある左投手としてトレード市場で人気になると見ている。(C)Getty Images

 現地7月3日、トロント・ブルージェイズの菊池雄星がヒューストン・アストロズ戦に先発して6回途中2失点と好投。ブルペン陣が打ち込まれて2対9で敗れたが、菊池に勝敗はつかなかった。

【動画】菊池が6回2失点と好投したアストロズ戦のハイライト!

 今シーズンは18回の先発で4勝8敗。防御率は4.12の成績を残している。米メディアの多くは、シーズン終了後にFAになる菊池が、現地7月30日のトレード期限までに左腕を加えたい他球団に移籍するのではないかと見ている。

『MLB.com』のキーガン・マセソン記者は、アストロズ戦の結果を伝える記事で、「統計の針が進むにつれて、キクチの名前を耳にする機会が増えるだろう。39勝47敗のブルージェイズは、ワイルドカードの出場枠から8ゲーム差もつけられており、7月30日のトレード期限まで残り21試合。計算すれば、ブルージェイズの今後の動きは予想がつく」として、菊池を含む複数選手の退団を示唆した。

「現時点でキクチの価値は、ブルージェイズの他のFA選手よりも高い。重要なのは、ブルージェイズのFA選手を他球団がどう見ているのかだ。ダニー・ジャンセン捕手は6月初め以降、打率.129。イミー・ガルシア投手は防御率2.57と印象的だが、肘の怪我からの回復途中だ。トレバー・リチャーズ投手は中継ぎが必要なチームにとって興味深い選択肢になるかもしれない」

 さらにマセソン記者は、「ジャスティン・ターナーとケビン・キアマイアーは、ポストシーズンの優勝候補チームで大きな役割を果たす可能性があるが、しかしどちらも大きな動きにはならないだろう」と記し、「来年以降も契約が残るクリス・バシット、ボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.、チャド・グリーンの移籍を検討すれば異なるシナリオになるかもしれいが、現状では最も価値のあるキクチと引き換えに、有望な若手を獲得するのが最善策」と見通した。
 
 ブルージェイズ専門メディア『BlueJaysNation』も、トレード期限までに複数選手の退団を予想し、そのなかに菊池の名前も記載している。「攻撃の援護が少なく、わずか4勝にとどまっているが、各種データを見る限り、いい成績を収めている」と菊池を称賛したうえで移籍先候補を5つ挙げ、そのなかから理想の移籍先を示した。

 移籍先候補としたのは、クリーブランド・ガーディアンズ、ミネソタ・ツインズ、セントルイス・カーディナルス、サンディエゴ・パドレス、サンフランシスコ・ジャイアンツの5球団。そのなかで、「もし、キクチのような投手を獲得する必要があるのは、ジャイアンツだ」と理想の移籍先を示している。

「42勝45敗のジャイアンツが、売り手になるのか買い手になるのか分からない。もし買い手に回った場合、先発ローテーションの強化が最優先される。現状、5番手の先発投手が不在だ。先発陣に故障者が多く、エースのローガン・ウェブも不振に陥っている。キクチは魅力的なターゲットになるだろう」

 あくまで米メディアの予想でしかないが、はたして菊池は7月にチームを替えることになるのだろうか。トレード期限の7月30日まで、菊池の名前は米メディアを賑わせそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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