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前田健太、古巣対決は今季ワースト9失点で5敗目。苦しい状況にヒンチ監督が見解「コントロールを取り戻さなければならない」 

THE DIGEST編集部

2024.07.07

5敗目を喫した前田。後半戦に向けて巻き返しを期待したいところだ。(C) Getty Images

 ベテラン右腕の苦境が続いている。

 デトロイト・タイガースの前田健太は現地時間7月4日、敵地でのミネソタ・ツインズ戦に先発登板。しかし、今季ワーストとなる9失点を喫し、4回途中でマウンドを降りた。この試合で前田は敗戦投手となり、今季通算成績は2勝5敗、防御率6.71となっている。

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 初回こそ3人で切り抜けた前田だったが、2回には3本の長短打と犠牲フライで2失点、続く3回にも内野安打や四球でランナーを溜め、2死満塁からマックス・ケプラーに適時打を打たれるなどさらに3点を失った。4回はアウト2つを獲るもそこから連続四球、ホセ・ミランダに左中間への二塁打を打たれ2人が還り、さらに、ライアン・ジェファーズにもレフトポール際への一発を浴び、流れを断ち切れずに失点を重ねた。

 古巣との対戦において、かつての同僚に次々と痛打されてしまった前田。得意とされる暑さが増すシーズンを迎え、期待が寄せられているものの、またも結果は振るわなかった。そして、今季の苦しい状況を象徴するようなこのツインズ戦での内容に対し、現地メディアが前田本人、さらに指揮官の胸中などを伝えている。

 メジャー公式サイト『MLB.com』は試合翌日、前田のピッチングをレポートしており、「ケンタ・マエダは木曜日、ライアン・ジェファーズが88球目の最後の球を左翼線に放った2ランホームランに、ただ首を振るしかなかった」と降板直前の場面を振り返っている。

 さらに、「残念ながら、マエダのフラストレーションはツインズの攻撃とともに数イニングにわたって高まっていた」と説いており、続けて「デトロイトの序盤の3点リードを覆す3回裏の4つのシングルヒットから、4回裏の2アウトでの連続四球まで。ジェファーズのホームランの後、マエダはA.J.ヒンチ監督が背中をたたいてボールを取ったとき、ホームベースに背を向けてセンター側を見つめていた」と前田の表情を描写している。

 さらに同メディアは、「デトロイトは、彼の夏の強さの歴史が、今季も続くことを期待した。しかし今は7月4日で、マエダは5月1日以来、クオリティ・スタートをしていない」と指摘。

 加えてトピックでは、このツインズ戦では2ストライク後のボールを安打にされるケースが目立ったとする分析とともに、背番号18に対しA.J.ヒンチ監督が語ったコメントも紹介している。

「再びコントロールを取り戻さなければならない。結局のところ、ケンタの場合、すべてはコントロールで始まりコントロールで終わる。彼の狙ったところに投げることができれば、スイングを奪うことができるし、ゾーン内外のスプリットやスイーパーを投じることもできる」

 これで勝ち星から1か月以上遠ざかることとなり、この間4敗を喫している前田。指揮官のアドバイスを活かし、次回こそ勝利につながるパフォーマンスをみせなければならない。

構成●THE DIGEST編集部


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