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「戦術家として見ていて楽しい」今永昇太の投球スタイルに米サイト賛辞!MLB球宴の注目株としてルーキー2人に熱視線

THE DIGEST編集部

2024.07.14

メジャー初挑戦の年にオールスター選手に選出された今永。(C) Getty Images

 まさに今年のMLBオールスターゲームは、見どころが満載だ。現地時間7月12日、MLB公式サイトなどを通じて、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズがナ・リーグの先発投手を務めることが報じられた。5月のメジャーデビュー以降、現在まで6勝0敗、防御率1.90の成績を残すなど、大物ぶりを発揮し続けているルーキーの抜擢で、一気に試合当日への期待が高まることとなった。

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 そして、スキーンズの球宴での先発決定により、早くもさまざまな話題が沸き起こっているようだ。米スポーツサイト『FanSided』では、オールスター出場が決定した22歳右腕に対し、「彼は野球界で最もホットな選手」と評するとともに、「才能、インパクト、エンターテインメント性を考慮すると、スキーンズは素晴らしい選択だ」と賛辞を送っている。

 だが、その上でもうひとりのルーキーにもフォーカス。シカゴ・カブスの今永昇太の名前を挙げ、スキーンズ同様、球宴の先発マウンドに相応しいと主張する。「彼は先発投手として名乗りを上げるだけの数字を持っている。防御率2.97、WHIP1.113で、例外的な投球が2つあったため、防御率はさらに印象的なものになっていただろう」とこれまでのパフォーマンスを振り返っており、さらに「シカゴ・カブス全体にとって厳しいシーズンとなっているものの、イマナガの即効性は絶大だった」と絶賛している。

 また、スキーンズとの比較として、「イマナガはこれまでに97イニングを投げており、これはスキーンズの1.5倍にあたる」「ピッツバーグがスキーンズを招集する数週間前にセンセーションを巻き起こした」などと綴っている他、「イマナガはスキーンズのように打者を圧倒することはないが、戦術家として見ていて楽しいのは間違いない。イマナガが繰り出す嫌らしい動きと正確なコントロールは、多くのバッターを空振りさせてきた」として、強打者を翻弄してきた投球スタイルを改めて評価。

 加えて同メディアは、「イマナガは30歳で、母国日本で何年もプロとして成功を収めていることから、新人と呼ぶのは賛否があるかもしれない」と見解を示しながらも、「しかし、米国の観客にとって彼は目新しい存在であり、カブスでも圧倒的な投球を見せてきた」などとメジャー1年目での話題性や活躍を称えている。

 スキーンズ、今永とも、今季を大いに盛り上げてきており、球宴のマウンド姿も大きな注目を集めることは間違いない。オールスターの当日のみチームメイトとなる2人がどんなピッチングをみせるのか、ファンの胸は高鳴るばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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