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ドジャース打線が三度同点に追いつき、延長11回に劇的勝利! 大谷翔平は2度のサヨナラの場面で申告敬遠も、メジャー通算800安打に到達

THE DIGEST編集部

2024.07.21

「1番・DH」で先発出場した大谷は6回に同点のきっかけとなる二塁打を放った。(C) Getty Images

 現地7月20日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でボストン・レッドソックスと対戦し、延長戦の末に7対6でサヨナラ勝ちを収めた。「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は1点を追う6回に左中間への二塁打を放ち、5試合連続安打。これがメジャー通算800安打とした。2つの敬遠を含む4打数1安打で打率はリーグ2位の.315、OPS1.030は同トップをキープしている。

 初回の大谷は相手先発ブライアン・ベロの2球目を積極的に振りにいったが一ゴロ。3回1死走者なしの第2打席は三邪飛に倒れた。

 ドジャースは2回裏にギャビン・ラックスが右中間スタンドに4号ソロを運び先制点をもたらすが、5回表に3連打で1対2とレッドソックスに逆転されてしまう。

 1点ビハインドのドジャースは6回裏、先頭の大谷がカウント2-1からベロのスライダーを逆方向に打ち返す。打球速度112.7マイル(約181.4キロ)をマークした鋭い当たりは左中間を突き破り、悠々と二塁ベース上に到達した大谷は自ら手を叩いてうなずいた。続くウィル・スミスは空振り三振に倒れたが、テオスカー・ヘルナンデスが右前打で大谷が二塁から一気に生還。積極的な好走塁で同点のホームを踏んだ。

 しかし直後の7回表、ドジャースは4番手のアンソニー・バンダが1死から四球を与えると、3番のタイラー・オニールに初球を狙われ17号2ラン。痛恨の左越えホームランを献上し、レッドソックスが再び1点をリードする。

 大谷は勝ち越されたあとの7回裏、2死一塁の場面で4度目の打席が回ってきたが、2番手左腕キャム・ブーザーの95.6マイル(約153.8キロ)の速球に押され、平凡な三飛に終わった。
 
 なんとか逆転したいドジャースは3番フレディ・フリーマン、T・ヘルナンデスが連続安打とすると、アンディ・パヘスが四球を選び1死満塁の絶好機を作ったが、ミゲル・ロハスが中途半端なスイングで最悪の投併殺打となり、勝ち越しのチャンスを逸した。

 だが、敗色濃厚の9回にドラマが待っていた。ドジャースはキケ・ヘルナンデスがレッドソックスの抑えケンリー・ジャンセンから値千金の6号ソロを放ち、土壇場で同点に追いついた。完全に勢いに乗った打線は9番クリス・テーラーが左二塁打でサヨナラの場面を作ると、続く打者は大谷。しかし、ここは申告敬遠で勝負を避けられる。1死一、二塁の好機だったが、ドジャースはスミス、フリーマンが凡打に倒れ勝負を決められず。4対4のまま、試合は無死二塁から始まるタイブレークの延長戦に突入した。

 ところが打線の援護を中継ぎ陣が一瞬にしてふいにする。10回から登板したエバン・フィリップスが7回に勝ち越しアーチを放ったオニールに2打席連続となる一発を浴び、レッドソックスが6対4と三度勝ち越した。ところがその裏、ドジャースはパヘスの二塁打、K・ヘルナンデスの適時打でまたも試合を振り出しに戻した。

 延長11回表を無得点でしのいだドジャースはその裏に1死一、三塁とすると大谷が再び申告敬遠で満塁に広げる。すると、ここまで5打数無安打のスミスが意地の中適時打でドジャースが激闘に終止符を打つ劇的なサヨナラ勝ち。チーム一丸で敗戦濃厚のゲームをひっくり返した。

構成●THE DIGEST編集部

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