今季前半戦のオリックスは、阿部翔太、小木田敦也、比嘉幹貴、宇田川優希、山崎颯一郎、平野佳寿といった、昨年までのリーグ3連覇を支えてきた中継ぎ陣が次々と離脱。ブルペン陣を一新せざるを得ない状況に追い込まれた。
そんな中、吉田輝星、井口和朋とともに「獲っておいて良かった」のが、中日から現役ドラフトで獲得した鈴木博志だろう。17年ドラフト1位でプロ入りした鈴木は、18年のルーキーイヤーから53試合登板すると12ホールド、4セーブを記録。19年にはクローザーとして14セーブを挙げた。
しかしその後は伸び悩み、昨オフの現役ドラフトでオリックスに移籍。今シーズン前半戦は16試合に登板、5ホールド、防御率1.71の好成績を残した。昨季まで防御率4点台以下のシーズンがなかったことを思えば、
「ここまでそんな波もなく来れてるのは、すごいいいかなっていうのはあります」と新天地での投球に手応えを感じているようで「陰ながらチームをサポートしている」としながらも「陰ながらですけど、でもこういうポジションっていうのもなかなか出来る人もいないと思いますし、結構難しいと思うので。そこで僕は一応先発抑えもしますし、ロングもやってて全部経験があるので、そういう部分では、 しっかりそこを出来るっていう部分は強みとしてやってます」と現在の回またぎが可能な中継ぎという役割は中日時代の経験が生きているという。
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パ・リーグのバッターは「思いきりの良さが全然違う。どんどん振ってくるというイメージ」とセ・リーグとの違いを感じつつ、150キロ台のストレートが持ち味のパワーピッチャーとして臆することなく腕を振っている。 「しっかり真っすぐを使えてるのかなっていうのはあります。やっぱり(バッターは)振ってくるんですけど、そこでしっかりファウルが取れてるのが一番ですね。 ツーシームやカットボールはあくまで真っすぐあっての球なんで」
鈴木にとって、強いストレートを投げられるかどうかが調子のバロメーターだ。「ストレートが良くなったから変化球も良くなったみたいな。 昨年よりも精度はやっぱいいですし。カットボールとかも、変化的にもスピード的にもちょっと変わってるのかなとか。149(キロ)とかも出たり。 ツーシームに関しても速かったりするので。だから、やっぱ真っすぐがしっかり投げられているからこそ、他が全部いいのかなって思います」
ただ、本人の中ではまだ課題もあるようで「どの球種も速いのは武器でもありますが、もっと大きい変化球も使ってもいいのかなっていう部分も逆にありますね。先発だったらカーブとかフォークも使うので、その中で少しずつ使えていくボールが選択できればと思ってます。(中継ぎとして)全力で抑えていく中で、ちょっと優先度が低いボールっていうののが自分でもやっぱり投げづらかったりとか。点差が離れている時とか、僕は投げてもいいなって場面でも、も、キャッチャーのそのボールに対する信頼度もあるので。そこは少しずつという感じですね」
今シーズンは先発も1試合務めており、いざとなればどの場面でも投げられるという強みを生かしながら、シーズンの最後まで大きな戦力としてチームのために邁進していく。
取材・文●THE DIGEST取材班
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しかしその後は伸び悩み、昨オフの現役ドラフトでオリックスに移籍。今シーズン前半戦は16試合に登板、5ホールド、防御率1.71の好成績を残した。昨季まで防御率4点台以下のシーズンがなかったことを思えば、
「ここまでそんな波もなく来れてるのは、すごいいいかなっていうのはあります」と新天地での投球に手応えを感じているようで「陰ながらチームをサポートしている」としながらも「陰ながらですけど、でもこういうポジションっていうのもなかなか出来る人もいないと思いますし、結構難しいと思うので。そこで僕は一応先発抑えもしますし、ロングもやってて全部経験があるので、そういう部分では、 しっかりそこを出来るっていう部分は強みとしてやってます」と現在の回またぎが可能な中継ぎという役割は中日時代の経験が生きているという。
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鈴木にとって、強いストレートを投げられるかどうかが調子のバロメーターだ。「ストレートが良くなったから変化球も良くなったみたいな。 昨年よりも精度はやっぱいいですし。カットボールとかも、変化的にもスピード的にもちょっと変わってるのかなとか。149(キロ)とかも出たり。 ツーシームに関しても速かったりするので。だから、やっぱ真っすぐがしっかり投げられているからこそ、他が全部いいのかなって思います」
ただ、本人の中ではまだ課題もあるようで「どの球種も速いのは武器でもありますが、もっと大きい変化球も使ってもいいのかなっていう部分も逆にありますね。先発だったらカーブとかフォークも使うので、その中で少しずつ使えていくボールが選択できればと思ってます。(中継ぎとして)全力で抑えていく中で、ちょっと優先度が低いボールっていうののが自分でもやっぱり投げづらかったりとか。点差が離れている時とか、僕は投げてもいいなって場面でも、も、キャッチャーのそのボールに対する信頼度もあるので。そこは少しずつという感じですね」
今シーズンは先発も1試合務めており、いざとなればどの場面でも投げられるという強みを生かしながら、シーズンの最後まで大きな戦力としてチームのために邁進していく。
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