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高校野球

木製バットで金属顔負けの一打を見せた早稲田実業・宇野。報徳学園・今朝丸も敗れはしたが質の高い投球を披露【甲子園5日目の注目ドラフト候補】

THE DIGEST編集部

2024.08.11

低反発バットどころか木製バットで強烈な当たりを放つ早実・宇野。プロに進めば楽しみな選手になるだろう。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

低反発バットどころか木製バットで強烈な当たりを放つ早実・宇野。プロに進めば楽しみな選手になるだろう。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 2日連続となる入場券の完売通知が出た大会第5日。第1試合は伝統校の早稲田実が登場ということで、朝から大変な盛り上がりを見せたが、その主役となったのが主将の宇野真仁朗(3年・遊撃手)だ。

 特に注目を集める要因となっていたのが、この春から木製バットを使用していることだ。現時点での高校通算本塁打は64本を数え、そのうち16本が木製バットを使用して放ったもの。この日も第1打席でいきなりレフト前に痛烈な当たりのヒットを放ってみせ、その打球のスピードは金属バットでもなかなか見ないようなレベルだった。
 

 さらにレフトの守備位置が深いのを見ると一気に加速してセカンドベースを陥れ、その走塁判断とスピードも見事だった。2点を追う3回の第2打席では満塁の走者一掃となる逆転のタイムリーツーベースを放ち、第5打席でもレフト前に弾き返して3安打をマーク。ショートの守備でも度々軽快な動きを見せてバッテリーを救った。スローイングの強さが少し物足りないのは気になったが、これだけ打てて動ける内野手は貴重であり、プロ側の評価も高くなるだろう。


 投手で最も高い注目を集めたのが第3試合に登場した報徳学園の今朝丸裕喜(3年)。立ち上がりに味方のエラーも絡んで2点を失い、7回にも不運な当たりから1点を追加されて負け投手となったものの、それでも2回から6回までは内野安打1本に抑えるほぼ完璧な投球を見せた。ストレートは常時145キロ前後をマークし、コーナーに投げ分ける高い制球力も備えている。変化球もカーブ、スライダー、フォークをしっかり操り、188cmの長身でも器用さがあるのも魅力。高校野球の公式戦はこれが最後となったが、U-18アジア選手権の代表に選ばれる可能性も高く、国際舞台での快投にも期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】木製バットでフェン直!早稲田実業・宇野の逆転タイムリー二塁打

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