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大谷翔平、前人未到「50-50」の可能性は? 地元記者は「五分五分だ」と慎重も、「最強パワーとスピード能力」に期待高まる

THE DIGEST編集部

2024.08.29

メジャー史上6人目の「40-40」を成し遂げた大谷。前人未到の「50-50」も視野に入っている。(C)Getty Images

 異例のシーズンを送る日本人スターが米球界に新たな歴史を刻むかもしれない。米カリフォルニア州のテレビ局『NBC Losangeles』の電子版はメジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」を成し遂げた大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)を総力特集。前人未到の「50-50」達成に太鼓判を押している。

 過去2度のア・リーグ満票MVPを受賞し、昨季は44本塁打で日本人初のホームラン王を獲得するなど、歴史的なシーズンを送る大谷。今季はここまで打率.294(リーグ5位)、41本塁打(同1位)、94打点(同2位)、40盗塁(同2位)、OPS.993(同1位)をマークするスーパースターは前述した「40-40」を史上最速の出場126試合目で到達し、リーグ三冠王を射程圏内に捉えている。

 記事を執筆したマイク・ギャビン氏はメジャー初となる「50-50」の確率は「五分五分だ」と慎重に書き出すものの、「オオタニは残り31試合で41本塁打、40盗塁を記録している。金曜日(現地23日)のタンパベイ・レイズ戦でサヨナラ満塁ホームランを放ち、MLB6人目となる40-40のシーズンを達成した。彼はいま、1シーズンにおける最強のパワーとスピード能力で歴史に残るヒットを放ち、走り続けようとしている」と記し、記録達成は十分可能性があると言及している。

 同記者は過去の「40-40」を達成した5人のメジャーリーガーを列挙したうえで、「これまでの最速記録は、2006年にシーズン147試合目で記録達成したアルフォンソ・ソリアーノだった。昨シーズンのロナルド・アクーニャJr.は、41本塁打&73盗塁を記録してナ・リーグMVPを受賞している」と紹介。大谷の快記録は歴代のなかでも屈指の数字だと強調し、「オオタニはすでにメジャーリーグの歴史のなかで、1シーズンに『150奪三振&40本塁打』(2021年)、『10勝&40本塁打』(2022年)を記録した唯一無二の選手である。彼は今まさに、グラウンドで歴史的な快挙を刻むチャンスを手に入れようとしている」と興奮気味に記し、異なるリーグでの2年連続MVPの可能性を示唆している。
 
 はたして打者専念の今季は、いったいどこまで数字を伸ばすのか。大谷は24日のレイズ戦前には、右肘手術後初めてブルペンに入ってマウンドからの投球練習を行ない、捕手を座らせて直球、ツーシーム、カットボールを織り交ぜて投球。来季の二刀流復帰に向けて順調な調整を進めている。

▼1シーズンで40本塁打以上、40盗塁以上を同時に達成した選手。所属は当時。
□ホセ・カンセコ、オークランド・アスレティックス(1988年)-42本塁打、40盗塁
□バリー・ボンズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ(1996年)-42本塁打、40盗塁
□アレックス・ロドリゲス、シアトル・マリナーズ(1998年)-42本塁打、46盗塁
□アルフォンソ・ソリアーノ、ワシントン・ナショナルズ(2006年)-46本塁打、41盗塁
□ロナルド・アクーニャJr.、アトランタ・ブレーブス(2023年)-41本塁打、73盗塁
□大谷翔平、ロサンゼルス・ドジャース(2024年)-41本塁打、40盗塁 ※8月27日現在

構成●THE DIGEST編集部

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