プロ野球

「そうチャンスは多くない…」通算203勝の堀内恒夫氏が“3年連続2桁勝利”の戸郷翔征に手厳しい指摘「完封を狙える時は狙う」「最後まで行ってほしい」【巨人】

THE DIGEST編集部

2024.09.07

元巨人監督で現在は野球評論家の堀内恒夫氏。(C)Getty Images

 元巨人監督で野球評論家の堀内恒夫氏が、9月6日に自身のブログ『今日もどこかであくたろう』を更新。5日のヤクルト戦で先発登板し、3年連続の2桁となる10勝目(7敗)を飾った24歳の戸郷翔征について、手厳しくも愛情あるひと言を付け加えた。
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 岐阜で行なわれた先発マウンドに立った戸郷は、ヤクルト打線に攻め入る隙を与えず7回(103球)を投げて1安打、7奪三振、無失点の好投を披露。12勝を挙げた2022年、23年に続き今季も2桁に到達し、プロ6年目にして通算53勝目をマークした。

 巨人投手陣の主軸を担い、エースとしての呼び声がある若き右腕に、堀内氏は自身のブログで同投手の3年連続2桁勝利に触れた上で、「今年の菅野(智之)と戸郷を比べ、戸郷が勝ちきれない理由の1つに注意力散漫になる時があると述べた。どこかが抜ける。菅野にそれはない」と過去に指摘した自身の発言を紹介する。しかし、「昨日のピッチングはどうだ。中4日だって?関係ないね(笑)被安打1と言う数字も表しているが非常に充実したものを感じた」と、この日の戸郷のピッチングを称賛した。

 同氏は続けて、「真っ直ぐは速くフォークはいいところで落ちる」とウイニングショットを絶賛。「戸郷くん、あえて言うよ。俺としては昨日のように充実して投げている時は最後まで行ってほしいね」と私見を述べ、「『完封』というピッチャーとしての『勲章』を狙える時は狙う。そういうチャンスは思ったほど多くはないしそういうピッチングができる時期もそう長くはないからね」と言及。通算203勝を誇る巨人軍の元エースとして、後輩にさらなる成長を願いアドバイスを贈った。
 
 右腕だけではない。同氏はこの日4番・一塁でスタメン出場し、5回に2死一、三塁からライトスタンドへ先制3ラン本塁打を放った岡本和真についても話を広げた。「打つ方は岡本の3ラン ライト方向に完璧なホームランだった。いい兆候ですよ。4番の働きがチームに影響する。それは岡本自身が1番よくわかってるはずなんだ」とコメント。主砲の一発を喜んだ。

 最後に堀内氏は、「今は順位に一喜一憂せず目の前の試合を確実にとっていくこと。頼みましたよ!」と発破。広島や阪神と、激しい三つ巴の首位争いを繰り広げる巨人の現役選手たちにエールを送り、ブログを締め括った。 

構成●THE DIGEST編集部

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