昨年のパ・リーグ新人王で、オリックス近未来のエース候補筆頭の山下舜平大。今シーズンは開幕2登板目でシーズン初勝利を飾るも、その後は3連敗で一軍から離脱と苦しい出足となった。
【写真】球場を盛り上げるオリックス・バファローズ球団公式ダンス&ヴォーカルユニット 「BsGravity」を特集!
そんな山下に、中嶋聡監督は現状を打破させようと7月に中継ぎに転向させたが、こちらも上手くいかず。しかし、8月中旬から一軍に復帰すると先発として3連勝。13日のソフトバンク戦では敗戦投手となり4連勝とは行かなかったが、7回を5安打3失点も8奪三振と、シーズン終盤になって調子は上向いてきている。
ただ、本人は「先発として何とか7回まで投げ切ることはできましたが、先頭に出塁を許してしまったイニングを粘りきることができず、失点してしまったことが悔しいです」と決して満足していないようだった。
「最小失点といったら最小失点ですけど、ピンチも多く作りましたし、(失点を)1点でも少なく、(ピンチを) 1イニングでも少なく。特に初回とかもそうですけど、もったいない点もあった」と、特に試合の入りに課題が残った様子。
「あんまりストレートも自分的にそこまで走ってない状態だったんですけど」と調子もベストとは言い難い状態だったという。それでも、「途中からフォークだったりカーブだったり立て直すことができたんで。反省するところもたくさんあるんですけど、中継ぎの人たちも疲れてると思うので、7回は絶対落ちたいと思って投げられて、そこは良かった」とゲームメイクできたことに関しては、自分自身に対しても一定の評価を与えていた。 「今日はもう普通に対バッターで自分が負けてしまったっていうところがあったのかなと思うので、もっともっと実力を上げていかないといけないなと思います。先発としての役割は果たせたんですけど、チームに勝ちを引き寄せるようなピッチングをしたい」と改めてエースへの思いを口にした山下。この日、投げ合った有原航平からも感じることがあったようだ。
「有原さんとか見てて、すごく何て言うんすか、ピンチはたくさんあってもゼロで抑えていくっていう。やっぱり勝てるピッチャーの特徴かなと思うので。まだ自分の技量が足りてないのかなと思います」
残りシーズンもわずかになってきたが、次代のエースとなるべく、着実に歩みを進めていってもらいたい。
取材・文●どら増田
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の"神童"対談を実現させたことも。
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「あんまりストレートも自分的にそこまで走ってない状態だったんですけど」と調子もベストとは言い難い状態だったという。それでも、「途中からフォークだったりカーブだったり立て直すことができたんで。反省するところもたくさんあるんですけど、中継ぎの人たちも疲れてると思うので、7回は絶対落ちたいと思って投げられて、そこは良かった」とゲームメイクできたことに関しては、自分自身に対しても一定の評価を与えていた。 「今日はもう普通に対バッターで自分が負けてしまったっていうところがあったのかなと思うので、もっともっと実力を上げていかないといけないなと思います。先発としての役割は果たせたんですけど、チームに勝ちを引き寄せるようなピッチングをしたい」と改めてエースへの思いを口にした山下。この日、投げ合った有原航平からも感じることがあったようだ。
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取材・文●どら増田
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の"神童"対談を実現させたことも。
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