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「大谷翔平の投手復帰は魅力的だが…」ドジャースのWS制覇に暗雲? 米メディア疑問「優勝を勝ち取れるのか」「ポストシーズンはチーム間の実力差が小さくなる」

THE DIGEST編集部

2024.09.18

現地9月17日のマーリンズ戦で48号2ランアーチを放った大谷。(C)Getty Images

現地9月17日のマーリンズ戦で48号2ランアーチを放った大谷。(C)Getty Images

 現地9月18日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でマイアミ・マーリンズと対戦し、9対11で敗れた。「1番・DH」で出場した大谷翔平が3回の第2打席で48号2ラン本塁打を放って成績を「48(本塁打)ー48(盗塁)」としたが、勝利に結びつかなかった。

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 マーリンズに敗れたドジャースは、点灯していたマジックが消滅。しかしその後にナ・リーグ西地区2位のサンディエゴ・パドレスが延長戦でヒューストン・アストロズに敗れたため、マジック「8」が再点灯した。

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースは、しかし、投手陣に負傷者が続出していることもあり、ポストシーズンに向けて投手力が不安視されている。そんな状況のなか、米メディア『ClutchPoints』は、「ショウヘイ・オオタニの肘が奇跡的に回復し、プレーオフでドジャースのために投げるのだろうか?」という記事を出した。

「ドジャースでのデビューシーズンで、オオタニは打者としての価値が十分に高いことを証明した。しかし、オオタニが野球史に名を残すほかの偉大な選手と一線を画すのは、打者と投手の両方でMVPを狙える能力を持っているからだ」

 このように“投手”大谷の能力に触れた同メディアは、マーリンズ戦後のコメントを紹介。ポストシーズンで投手として出場する可能性を聞かれた大谷は、「分からないです。今シーズンに関しては、投手コーチとあまり話していない。ホームに帰ってからミーティングがあると思いますけど、そこでオフシーズンも含めた今後の予定を決めるかなと思います」と語った。

 同メディアは、「ドジャースが投資した額、10年7億ドル(当時約1015億円)を考えると、無理にマウンドに上げて怪我を悪化させるリスクを冒す意味はない。先発ローテーションに問題があるのは確かだが、オオタニにリスクを背負わせるのは最善の策ではない」と、大谷の投手復帰に否定的な見解を示した。
 
 それでもポストシーズンに向けては、「オオタニの投手復帰が魅力的に思えるほど、投手陣の状況はよくない。ボビー・ミラーはマーリンズ戦の2イニングで4失点を喫して、防御率は8.52だ。新人のランドン・ナックはローテーションの最後尾として穴を埋めているが、プレーオフで先発できる信頼性はあるのか」と、先発陣のコマ不足に苦言を呈した。

 ドジャースの先発陣は、タイラー・グラスノーが肘の怪我で今シーズン絶望と見られており、クレイトン・カーショウの復帰の目処は立っていない。ギャビン・ストーンも負傷中だ。そのため、7月にトレードで獲得したジャック・フラハティ、約3か月の負傷者リスト入りから復帰したばかりの山本由伸、トミー・ジョン手術で昨シーズンを全休し、復帰した今シーズンはわずか1勝のウォーカー・ビューラーが軸となる。

「このような先発陣で、ドジャースはワールドシリーズ優勝を勝ち取れるのだろうか? ポストシーズンになると、チーム間の実力差は無視できるほど小さくなる」

 強豪揃いのプレーオフに向けて、ドジャースは大きな不安要素を抱えている。

構成●THE DIGEST編集部

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