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シーズン終盤に輝きを増す今永昇太、負傷者続出の中でタフネスさに米賛辞! キャリアハイ14勝目の安定感に 「記録達成をするだけの健康を維持した」

THE DIGEST編集部

2024.09.19

今季14勝目を挙げた今永に米メディアからも称賛の声が上がっている。(C) Getty Images

 シーズン終盤を迎えても日本人左腕の勢いが止まらない。

 シカゴ・カブスの今永昇太が現地時間9月16日(日本時間17日)に行なわれた、本拠地リグリー・フィールドでのオークランド・アスレチックス戦で今季14勝目をマークした。今季28度目の先発登板となったこの日は、6回5安打2失点、11個の三振を奪う力投を披露。9対2でカブスが勝利したこの日、チームも4回までに全得点を挙げ、大量得点で今永を援護した。

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 今永は8月24日のマイアミ・マーリンズ戦から数え、実に5連勝を記録。いずれの登板もクオリティスタートを達成するなど、安定感を増し続けている。さらに、この日の勝利でNPB時代も含め、キャリアハイとなるシーズン14勝をメジャー1年目で成し遂げてみせた。

 各方面から喝采を浴びる、今永のパフォーマンスはメジャー公式サイト『MLB.com』でも大きく扱われている。アスレチックス戦の投球をレポートするトピックの中で、メジャー自己最多となる11奪三振や、14個目の白星を伝えながら、「今シーズンは数々の偉業を達成したにもかかわらず、イマナガにとって最も重要なことは、終盤までプレーし、記録を達成するだけの健康状態を維持していたことだった」と同メディアは見解を示している。

 今季は、ジャスティン・スティールやハビエル・アサド、カイル・ヘンドリックスなど多くの主力投手が故障により戦列を離れたと説明するとともに、「このような負傷者が続出した中で、イマナガはいつも頼りになる存在としてチームを支えてきた」と評しており、続けて「そして月曜日に証明されたように、イマナガはただ安定した先発投手であるだけでなく、それ以上のものを提供できる投手なのだ」などと賛辞を並べた。

 一方、現在チームがワイルドカード争いで上位から引き離されつつあるとして、「カブスのシーズンは残念な結果に終わる可能性が高い」と指摘。その上で、「しかし、2024年のプレーオフ出場への望みが閉ざされたように見える中、イマナガのデビューシーズンはシカゴにとって明るい兆しのひとつであることは明らかだ」として、ルーキーの活躍を称えている。

 今永はカブス投手陣で最多となる勝ち星を挙げ、また現在までチームで唯一、規定投球回をクリアするなど、文句のつけようのないパフォーマンスを重ねてきた。だが、まだ公式戦は残されており、次回以降の登板への期待も膨らむ一方だ。今季、MLBの話題となり続けてきた背番号18の快進撃は、最後まで止まらない。

構成●THE DIGEST編集部

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