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今オフFAのアストロズ菊池雄星の去就に米熱視線!“懸念材料”を指摘も「チームに残すのが賢明」と現地メディアが主張

THE DIGEST編集部

2024.09.27

移籍後初黒星を喫した菊池だが、6回を被安打4、2失点、8奪三振と好投した。(C) Getty Images

 ヒューストン・アストロズの菊池雄星は現地時間9月25日、本拠地ミニッツメイド・パークでのシアトル・マリナーズ戦に先発登板した。6回98球を投げ、4安打2失点(自責0)、8奪三振とこの日も好投を繰り広げたものの、チームが1対8で敗れ、移籍後初黒星を喫した。

 2シーズン連続での二桁勝利を懸けてのマウンドとなり、またもクオリティスタートを達成するなど安定感あるピッチングを披露した菊池。前日に地区優勝を決めていたアストロズだったが、この日は打線が沈黙し、菊池の登板日におけるチームの連続勝利記録も途絶える結果となった。だが、10勝目こそ逃すも背番号16は先発投手としての役割はしっかりと果たしたと言えるだろう。

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 7月末でのトレード加入以降、"常勝軍団"の1人としてチームの躍進に大きく貢献した日本人左腕には、ポストシーズンでの活躍にも大きな期待が寄せられている。そして、今季終了後にはフリーエージェント(FA)を迎えることで、その去就もすでに話題となっているようだ。

 米メディア『Sports Illustrated』では9月25日、来季の契約について菊池自身がインタビューで語ったコメントを紹介するトピックを配信した。その中では、菊池が「もちろんオファーがあればうれしい。でも、チームメイト、コーチ、スタッフ全員を愛しているということは言える。ここにいると安心できる」と述べた言葉とともに、「ワールドシリーズ優勝を狙えるようなチームに所属したい」と話すなどアストロズとの再契約に前向きな姿勢であることを伝えている。

 また、同メディアも菊池を「アストロズが引き留めを考えなければならない選手のひとり」と位置付けており、「もし『勝ちたい』と思うなら、MLBの中でもヒューストンは最適な場所」と指摘。加えて、「キクチはチームに加入してから素晴らしい活躍を見せ、最近のアストロズの成功に大きく貢献した。しかし、今冬にFAとなる彼には、他の球団からのオファーの可能性もある」と論じている。

 同メディアは菊池の引き留めに関して、「アストロズがこの件についてじっくり考える理由はある」として、キャリア全体での成績に言及。アストロズでの登板内容を称えながらも、4点台後半である菊池のNPB時代を通じての防御率が「懸念材料」だと主張する。

 だがその一方では、「しかし彼は貴重な投手だ」と評しており、「投手を必要としているチームにとっては彼をチームに残すのが賢明だろう」と見解を示している。

 トレードという環境の大きな変化もあった中、自身の実力を存分に示した菊池。その好パフォーマンスにより、33歳左腕の去就がさらに注目を集めているのは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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