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「あと1敗で野球史上最高のシーズンを惨敗で終える」大谷翔平のドジャース、敗退危機にLA紙落胆も…「スーパーマン、オオタニに期待」

THE DIGEST編集部

2024.10.09

パドレスとの地区シリーズ第3戦で大谷は4打数1安打だった。(C)Getty Images

 現地10月8日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第3戦を5対6で落とし、成績を1勝2敗とした。ドジャースはあと1敗で地区シリーズ敗退が決まってしまう崖っぷちに立たされた。
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 地元紙『Los Angeles Times』のコラムニスト、ビル・プラシュケ記者は試合後に記事を配信。「また同じだ。ドジャースは醜い10月のアンコールに直面している。あまりにもお馴染みの運命の瀬戸際に立たされた」と記事の冒頭から嘆いた。

 12年連続でポストシーズンに進出しているドジャースは、しかし直近2年はいずれも地区シリーズで敗退。21年はパドレスに1勝3敗で、22年はアリゾナ・ダイヤモンドバックスに3連敗を喫してあっさりと姿を消した。そして今季も地区シリーズでの敗退の危機に瀕している。

「あと1敗でドジャースは野球史上最高のシーズンを惨敗で終えることになる。あとひとつの損失で10億ドル(約1484億円)のカネが血まみれになり、傷つき、冬に向かって這いつくばって進むしかなくなる」

 第4戦のパドレスの先発は地区シリーズ初戦(現地10月5日)に登板したディラン・シース。キャリア初の中3日での先発となるが、本人は「楽しみだ。ワクワクしている。中3日は初めてだが、できないことはない。体調は最高だ。調子はいい」と自信みなぎるコメントを残している。一方のドジャースの先発投手は、第3戦終了時点で発表されていない。
 
 タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショウらが故障中のドジャース先発陣は盤石ではなく、初戦で投げた山本由伸の次の登板は早くて第5戦目。第2戦目に先発したジャック・フラハティも中2日となる第4戦では投げられない。現状、ドジャースはポストシーズンが初めての新人ランドン・ナックが登板できる状況だが、ライアン・ブレイジャーらリリーフ陣の継投策で臨むと予想されている。

 こうした状況を踏まえ、プラシュケ記者は「パドレスはシースが投げるだろうし、ドジャースはおそらくリリーフ陣が最初から登板する。あまり期待できそうにない。あと1敗でドジャースは2年前と同じ最悪の相手を前に、最悪の運命を辿ることになる。あの気取った、気が短い、とんでもなく優秀なパドレスを相手にだ」

 そんなプラシュケ記者が期待しているのが、大谷翔平だ。「オオタニは第1戦で本塁打を放ったが、パドレスは彼を恐れていないようだ。ドジャースの誰をも恐れていない。しかし、それでもスーパーマンにはもっと多くの期待が寄せられている」と、崖っぷちの状況でリーグ本塁打王と打点王のバットに、チームの命運を託した。

 現地9日に行なわれる第4戦。はたして大谷は期待に応えるプレーを見せられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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