162試合で63勝99敗。敗戦数で球団ワーストを更新し、10年連続でプレーオフ進出を逃したのはMLB最長記録と、ロサンゼルス・エンジェルスの凋落が止まらない。そんな状況のなか、地元メディアやファンの怒りの矛先はオーナーのアート・モレノに向けられている。
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エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は10月8日、「モレノはいつエンジェルスを売却するのだろうか?」という記事を出し、オーナーの交代を訴えた。「モレノは2022年8月に球団の売却を宣言。しかし、それから心変わりして5か月後に売却話を打ち切った。これがエンジェルス史上最大の“もしも”だ」。もしあの時、モレノが球団を手放し、別のオーナーが来ていたら、状況はいまとは違っていたかもしれない。
「モレノは最近、球団の売却についての質問を受けた。返答は、“将来のことは分からない”だった。“もし誰かがクレイジーなオファーを出してきたら、私は家族にとってベストな判断をしなければならない”」
オファー次第で検討する可能性があると語ったモレノだが、実際には今後も球団を保有し続ける意思があるという。同メディアは、モレノの球団売却の可能性は「望み薄のようだ」と記している。
「球団を買収した2003年から14年までの経営は実り多きものだったが、モレノはいま、本性を現わしている。オーナーとして最初の12シーズンで得た信頼は、大谷翔平と同じように消え去っている。マイク・トラウトが願った新戦力に資金を投じなかったり、球史に残る偉大な二刀流選手の見返りがゼロだったり、GMが懸命に交渉をまとめたインパクトのあるトレードを却下したり。15年から現在までのモレノは、フランチャイズ史上最悪の10年をもたらした」
同メディアのモレノ批判は、「ご存じない方もいるかもしれないが、エンジェルスの24年シーズンは最悪なものだった。プレーオフには10年連続で出場できず、球界最長の低迷期を迎え、将来の希望はほとんどない。はたしてこの状況はいつまで続くのだろうか。問題なのは、オーナーに球団を手放す意思がないことだ」と、さらに続いた。
そんなモレノは、何もせずに収益を上げるかもしれないという。同じアナハイムを本拠地とするNHLアナハイム・ダックスがエンジェル・スタジアムのほど近くにあるホームアリーナの周囲に、ホテルやレストラン、コンサートホール、商業施設などを備えた40億ドル(約6000億円)規模の娯楽地区を造り出すプランを進めている。「球場の近くに多くの人々が集まるため、その恩恵をモレノが受けるだろう」と見られているのだ。
「もしかしたらモレノは最後にエンジェルスのプレーオフ進出を見届けたら、球団を売却するかもしれない。しかし、それには時間がかかるだろう。ファンが求めているのは、ニューヨーク・メッツやボルティモア・オリオールズのように、以前は有害だったオーナーグループが、最終的には球団の発展に貢献することだ。しかし、ペリー・ミナシアンGMやロン・ワシントン監督が突如として偉大な人物になる可能性はゼロではないだろうが、どう転んでも現体制で優勝を争えるチームを作れるとは思えない。上層部による制約を受けているからだ」
このようにモレノを酷評した同メディアは、「もしモレノがエンジェルスの売却を発表しても、実際にオーナーが代わるまでは誰も信じないだろう」と、ファンの不信感を表現。「偉大なチームには偉大なオーナーが必要であり、エンジェルスはその点で好転のきっかけとなる変化を長年にわたって必要としている」とオーナーの交代を切実に訴えた。
大谷とトラウトを擁した6年で、たった一度もプレーオフに進めなかったエンジェルス。はたして地元メディアやファンが熱望するオーナー交代の朗報は、いつやってくるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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「モレノは最近、球団の売却についての質問を受けた。返答は、“将来のことは分からない”だった。“もし誰かがクレイジーなオファーを出してきたら、私は家族にとってベストな判断をしなければならない”」
オファー次第で検討する可能性があると語ったモレノだが、実際には今後も球団を保有し続ける意思があるという。同メディアは、モレノの球団売却の可能性は「望み薄のようだ」と記している。
「球団を買収した2003年から14年までの経営は実り多きものだったが、モレノはいま、本性を現わしている。オーナーとして最初の12シーズンで得た信頼は、大谷翔平と同じように消え去っている。マイク・トラウトが願った新戦力に資金を投じなかったり、球史に残る偉大な二刀流選手の見返りがゼロだったり、GMが懸命に交渉をまとめたインパクトのあるトレードを却下したり。15年から現在までのモレノは、フランチャイズ史上最悪の10年をもたらした」
同メディアのモレノ批判は、「ご存じない方もいるかもしれないが、エンジェルスの24年シーズンは最悪なものだった。プレーオフには10年連続で出場できず、球界最長の低迷期を迎え、将来の希望はほとんどない。はたしてこの状況はいつまで続くのだろうか。問題なのは、オーナーに球団を手放す意思がないことだ」と、さらに続いた。
そんなモレノは、何もせずに収益を上げるかもしれないという。同じアナハイムを本拠地とするNHLアナハイム・ダックスがエンジェル・スタジアムのほど近くにあるホームアリーナの周囲に、ホテルやレストラン、コンサートホール、商業施設などを備えた40億ドル(約6000億円)規模の娯楽地区を造り出すプランを進めている。「球場の近くに多くの人々が集まるため、その恩恵をモレノが受けるだろう」と見られているのだ。
「もしかしたらモレノは最後にエンジェルスのプレーオフ進出を見届けたら、球団を売却するかもしれない。しかし、それには時間がかかるだろう。ファンが求めているのは、ニューヨーク・メッツやボルティモア・オリオールズのように、以前は有害だったオーナーグループが、最終的には球団の発展に貢献することだ。しかし、ペリー・ミナシアンGMやロン・ワシントン監督が突如として偉大な人物になる可能性はゼロではないだろうが、どう転んでも現体制で優勝を争えるチームを作れるとは思えない。上層部による制約を受けているからだ」
このようにモレノを酷評した同メディアは、「もしモレノがエンジェルスの売却を発表しても、実際にオーナーが代わるまでは誰も信じないだろう」と、ファンの不信感を表現。「偉大なチームには偉大なオーナーが必要であり、エンジェルスはその点で好転のきっかけとなる変化を長年にわたって必要としている」とオーナーの交代を切実に訴えた。
大谷とトラウトを擁した6年で、たった一度もプレーオフに進めなかったエンジェルス。はたして地元メディアやファンが熱望するオーナー交代の朗報は、いつやってくるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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