日本人右腕の評価がガラリ一変だ。
現地10月11日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が本拠地で行なわれたサンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第5戦に先発。5回(63球)を投げて2安打2奪三振、無失点と安定感ある内容でゲームを作り、チームを3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に導く快投を披露した。
絶対に負けられない運命の大一番で26歳の右腕が躍動した。初回からパドレス強力打線をわずか10球で料理すると、2回も無失点。その裏、キケ・ヘルナンデスのソロホームランで援護をもらうと、直後の3回は1死から連打で一、二塁とピンチを招き、バッターはポストシーズン4本塁打をマークしている好調な2番フェルナンド・タティースJr.を迎える。一発を警戒し、ここは低めにボールを集めてカウント3-1とすると、5球目のスライダーで三ゴロ併殺に打ち取り、窮地をしのぎ雄叫びを上げた。
尻上がりに調子を上げる山本は4、5回を三者凡退。三振は2つだったが、被安打2とパドレス打線の勢いを封じ込めた。5回を投げ終えてベンチに引き揚げると、デーブ・ロバーツ監督は熱い抱擁で労い、大谷翔平をはじめチームメイトらも笑顔で右腕とハイタッチを交わした。
日本人ルーキーの降板後、チームは細かい継投でスコアボードにゼロを刻み込む。最後は36歳のベテラン右腕ブレーク・トライネンが締めて、ドジャースが2対0で勝利を収めると、山本は歓喜の輪に加わった。
胸のすくような圧巻投球を披露した山本に現地メディアは手放しで賛辞を送る。日夜ドジャースの情報を発信している専門メディア『Dodgers Nation』はチームメイトから手荒いシャンパンを浴びる山本の動画を公式Xに共有したうえで、「私たち(ドジャース)のエースだ!!」と投稿。「ヨシノブ・ヤマモトは5回を無失点に抑え、今まさにシャンパンに溺れている!さすが、エースたる働きだ」と喝采が止まなかった。
現地5日に、大事な地区シリーズ初戦の先発マウンドを託された時は3回5安打5失点でKOされた山本。試合は7対5でドジャースが勝ったものの、同メディアは「彼はMLB史上最高額の投手には見えなかった」と酷評。ドジャース番記者であるノア・カムラス記者も投球内容に落胆し、「MLBデビュー戦となった韓国でのパドレス戦(1回5失点)よりはマシだった」と言及するほど。大舞台での弱さを指摘しながら、12年総額3億2500万ドル(約481億円=当時)での契約を疑問視していたが、この日のピッチングで米メディアは手のひらを返したように絶賛の嵐だった。
まさに背水の陣として臨んだマウンドで、己の価値をあらためて証明した山本。ダルビッシュ有との手に汗握る投げ合いを制し、指揮官や地元メディアからの信頼を自らの右腕で取り戻した。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「なんでいるの?」ドジャース大谷翔平と熱い抱擁…PS初勝利に“米ハリウッド俳優”が狂喜乱舞!「大喜びで抱きついてる」「オオタニはちょっとドン引き気味」
現地10月11日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が本拠地で行なわれたサンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第5戦に先発。5回(63球)を投げて2安打2奪三振、無失点と安定感ある内容でゲームを作り、チームを3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に導く快投を披露した。
絶対に負けられない運命の大一番で26歳の右腕が躍動した。初回からパドレス強力打線をわずか10球で料理すると、2回も無失点。その裏、キケ・ヘルナンデスのソロホームランで援護をもらうと、直後の3回は1死から連打で一、二塁とピンチを招き、バッターはポストシーズン4本塁打をマークしている好調な2番フェルナンド・タティースJr.を迎える。一発を警戒し、ここは低めにボールを集めてカウント3-1とすると、5球目のスライダーで三ゴロ併殺に打ち取り、窮地をしのぎ雄叫びを上げた。
尻上がりに調子を上げる山本は4、5回を三者凡退。三振は2つだったが、被安打2とパドレス打線の勢いを封じ込めた。5回を投げ終えてベンチに引き揚げると、デーブ・ロバーツ監督は熱い抱擁で労い、大谷翔平をはじめチームメイトらも笑顔で右腕とハイタッチを交わした。
日本人ルーキーの降板後、チームは細かい継投でスコアボードにゼロを刻み込む。最後は36歳のベテラン右腕ブレーク・トライネンが締めて、ドジャースが2対0で勝利を収めると、山本は歓喜の輪に加わった。
胸のすくような圧巻投球を披露した山本に現地メディアは手放しで賛辞を送る。日夜ドジャースの情報を発信している専門メディア『Dodgers Nation』はチームメイトから手荒いシャンパンを浴びる山本の動画を公式Xに共有したうえで、「私たち(ドジャース)のエースだ!!」と投稿。「ヨシノブ・ヤマモトは5回を無失点に抑え、今まさにシャンパンに溺れている!さすが、エースたる働きだ」と喝采が止まなかった。
現地5日に、大事な地区シリーズ初戦の先発マウンドを託された時は3回5安打5失点でKOされた山本。試合は7対5でドジャースが勝ったものの、同メディアは「彼はMLB史上最高額の投手には見えなかった」と酷評。ドジャース番記者であるノア・カムラス記者も投球内容に落胆し、「MLBデビュー戦となった韓国でのパドレス戦(1回5失点)よりはマシだった」と言及するほど。大舞台での弱さを指摘しながら、12年総額3億2500万ドル(約481億円=当時)での契約を疑問視していたが、この日のピッチングで米メディアは手のひらを返したように絶賛の嵐だった。
まさに背水の陣として臨んだマウンドで、己の価値をあらためて証明した山本。ダルビッシュ有との手に汗握る投げ合いを制し、指揮官や地元メディアからの信頼を自らの右腕で取り戻した。
構成●THE DIGEST編集部
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