かつての教え子の大活躍に冗舌が止まらなかった。

　11月20日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンドに進出したグループA・２位の米国代表が東京ドームで公式練習を行なった。練習後、米国のマイク・ソーシア監督が記者会見に出席。侍ジャパンについて具体的なコメントは避けたものの、まさかの大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）の名が飛び出した。

　会見でスーパーラウンドの意気込みを問われた指揮官は、「オオタニは出ませんよね？　じゃあ大丈夫ですね」と報道陣の笑いを誘い、場を和ませた。

　65歳のソーシア監督はロサンゼルス・エンジェルス時代の2018年に大谷を指導していた。そのあとも大谷に関する質問が飛び、「私自身、エンジェルスを率いていた最後のシーズンにオオタニが入団してきて、そのあと私は引退したので１年しか選手としては見ていませんが、彼をリクルートするプロセスというのには関わっていました。入団前から彼はとても自信溢れる選手でしたし、彼の身体能力というのは突出するべきもので素晴らしいものでした」と、メジャー入団時からその才能を高く評価していた。

　ドジャース移籍１年目の今シーズン、大谷は前人未到の「54本塁打-59盗塁」を達成し、勢いそのまま初のポストシーズンで３本塁打を放つなど躍動。４年ぶりにチームの世界一に貢献し、自身初のワールドチャンピオンに輝いた。現地21日（日本時間22日）には３度目のリーグMVP受賞が確実視されている。

「アメリカでも二刀流というところで注目されていましたけれど、環境に慣れるというところも含めてポテンシャルがある大変素晴らしい選手であり、彼が今シーズン大きな偉業を成し遂げる選手になるということは予見していました。ただ、いつかと言われればそれは分からなかったですけれど、これだけ早い段階で素晴らしい偉業を成し遂げるのは自分たちにとっても嬉しいことですし、本当にすごいことだと思います」
  　ソーシア監督の絶賛は止まらず、「怪我を乗り越えながらでしたけれども、投打で活躍するというのは本当に信じられないことです」と、最後まで大谷の快挙を嬉しそうに話していた。

　プレミア12は明日の21日から東京ドームで４か国総当たりのスーパーラウンドが開幕。侍ジャパンは米国と初戦（午後７時）で激突する。

▽プレミア12 スーパーラウンドの日程（※時間は日本時間）
■11/21（木）
・台湾vsベネズエラ（12:00）　
・アメリカvs日本（19:00）　

■11/22（金）
・アメリカvs台湾（12:00）　
・ベネズエラvs日本（19:00）

■11/23（土）
・アメリカvsベネズエラ（12:00）
・台湾vs日本（19:00）

■11/24（日）
・３位決定戦（SR３位vsSR４位／12:00）
・決勝（SR１位vsSR２位／19:00）

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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