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侍ジャパン

「メジャーでも三本の指に入る守備力」MLB敏腕記者に訊いた侍ジャパンのリアル評価。「世界で一番好きな選手のひとり」と激賞した戦士とは?【プレミア12】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.11.28

源田の守備能力はメジャー屈指だとMLB記者は絶賛した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

源田の守備能力はメジャー屈指だとMLB記者は絶賛した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月10日から同24日にかけて開催され、決勝カードは今大会3度目となる日本と台湾の顔合わせとなり、台湾が悲願の初優勝を遂げ幕を閉じた。大会期間中、現地で取材を続けた米識者は侍ジャパンのあるプレーヤーにぞっこんだった。

 結果的に、たった1度の敗北で準優勝に終わった日本。頂点まであと一歩届かず、チームを指揮した井端弘和監督は「勝てなかったのは私の責任」と語り、敗戦の責任を被った。しかし、開幕前は村上宗隆(ヤクルト)や岡本和真(巨人)といった4番候補や伊藤大海、万波中正(ともに日本ハム)、吉川尚輝(巨人)らが怪我で出場を辞退するなど、主力として期待していた選手を招集できず、連覇に向け不安の声が上がっていた。

 ところが蓋を開けてみれば、開幕から4番に指名した森下翔太(阪神)が抜群の勝負強さを発揮。全9試合で打率.357、1本塁打、9打点、OPS1.031をマーク。”恐怖の2番打者”を担った広島の小園海斗は21日の米国戦の2本塁打を含め、打率.387、8打点。正捕手として7試合でマスクを被ったカープの同僚である坂倉将吾も、22日のベネズエラ戦で反撃の狼煙を上げるソロホームランを放つなど、打率は4割超え。パンチ力ある打撃とリードで投手陣を引っ張り、3人は大会ベストナインに選出された。
 
 また桑原将志(DeNA)は1番打者として打線を引っ張り、井上温大(巨人)は初戦のオーストラリア戦で開幕投手を務めて6回途中2失点の好投をみせるなど、追加選出した選手らも躍動。井端監督は「これだけ過酷なスケジュールの中で選手がよくやってくれた。本当に感謝したい。技術も上がったと思うし、精神的にも肉体的にも強くなった。また来シーズン以降を楽しみにしたい」と話し、代表経験が少ない選手たちの確かな成長を口にした。

 では、今回の侍ジャパンを海外ジャーナリストはどう見ていたのか。プレミア12の取材で来日していたMLB専門放送局『MLB Network』の敏腕記者であるジョン・モロシ氏に話を訊くと、「Samurai Japanには、将来的にすぐにメジャーリーガーになれると思える選手がたくさんいる」と語り、前述した森下や小園の名前を挙げた。

 その一方で同氏は、「世界で一番好きな選手のひとりだよ」と切り出し、そのプレーぶりを絶賛するオススメの侍戦士を激賞した。
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