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MLB

「質の高いシーズンだった」菊池雄星と契約した理由、エンジェルスGM明かす「ストライクゾーンを攻められる投手がほしかった」さらなる補強も示唆

THE DIGEST編集部

2024.11.28

エンジェルスと3年契約を結んだ菊池。(C)Getty Images

エンジェルスと3年契約を結んだ菊池。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスは現地11月27日、菊池雄星と3年契約を結んだと発表した。エンジェルスの地元紙『Orange County Register』は、菊池の獲得について「フロントはキクチの三振を奪える能力を高く評価している」と伝えた。

「2024年の先発陣は、三振数でMLB最下位レベルだった。そのため、フロントはキクチが重要な補強になると考えている。ペリー・ミナシアンGMはキクチの24年シーズンを見て、10試合連続の好成績以上のものを見出した。3年6300万ドル(約95億円)の契約を発表した日、ミナシアンGMがキクチについて語った」

 ミナシアンGMは、「今オフは先発ローテーションに手を入れたかった。三振や四球といった基本的な数字を見ると、キクチの24年は全体的に質の高いシーズンだったし、先発としてストライクを投げられ、空振りを取れるのは重要だ。ストライクゾーンを攻められる投手がほしかった。守備のプレッシャーを軽減させるためにもね」と、菊池と契約した理由を明かした。

 さらに菊池の耐久性も評価していると語った。菊池は24年、32試合に先発して175回2/3を投げており、MLBキャリア6シーズンのうち、5シーズンで29試合以上に登板。エンジェルスでもフル稼働が期待されている。

 同紙は、「33歳の菊池は昨シーズン、9イニング当たり10.6奪三振、与四球2.3を記録。トロント・ブルージェイズ時代に防御率4.75、トレード期限前に移籍したヒューストン・アストロズでは防御率2.70だったが、奪三振と与四球の数字はシーズンを通して安定していた」と評価。一方で「エンジェルス先発陣は、9イニング当たり7.6奪三振でMLB27位、奪三振/与四球比は28位だった」と記し、自軍投手陣の不甲斐なさを指摘した。

【動画】アストロズ時代に見せた菊池雄星の8者連続三振!
 
 24年シーズンに球団ワーストの99敗を喫したエンジェルスにあって、菊池は先発ローテーションの一角を担う。ミナシアンGMも「キクチ、(今オフにシカゴ・カブスから加入した)カイル・ヘンドリクス、ホセ・ソリアーノ、タイラー・アンダーソンが、ローテーションに入るのは確実だ」と明言している。

 またミナシアンGMは、さらなる投手の補強を示唆した。「FAの観点、トレードの観点から、引き続き(補強を)検討していく。アップグレードできるなら、それを実行するつもりだ」と語り、打線についても、「打者も獲得したいと思っているし、ベンチの層を厚くしたい。もちろんブルペンもそうだ」と明かした。

 今オフのエンジェルスは、菊池とヘンドリクスのほか、外野手ホルヘ・ソレア、内野手ライアン・ノダ、捕手トラビス・ダーノー、内野手ケビン・ニューマンらと契約するなど、積極的な補強を敢行。25年シーズンに向けた決意を、行動で示している。

構成●THE DIGEST編集部

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