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MLB

4番目に裕福なのに総年俸は14位のカブス。オーナーは「毎年収支を合わせてるだけ」と弁明 「ファンはチームがいくらお金を使うか考えるべきではない」

THE DIGEST編集部

2025.01.22

補強についての考えを示したリケッツ氏。(C)Getty Images

補強についての考えを示したリケッツ氏。(C)Getty Images

 米大手紙『USA TODAY』は現地1月18日配信の記事でシカゴ・カブスを特集。ファンが望むような補強を進めることができていない現状についての首脳陣の考えを紹介した。

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 1871年からシカゴに根を張る古豪カブスは「アメリカで3番目に大きなマーケットに存在し、球界で4番目に裕福なチーム」であるとされ、その資金力は53億ドル(約8246億円)とも言われている。一方で今季の総年俸はMLBの中で14位の1億8千万ドル(約280億円)と、首位ロサンゼルス・ドジャースの約3億7千万ドル(約576億円)の半分にも満たない。

 同メディアによると、球団関係者は今季もぜいたく税のラインは超えない見込みであると話しており、その言葉通りFAに対して4830万ドル(約75億円)しか使っていない。これはフアン・ソト(ニューヨーク・メッツ)が1年で稼ぐサラリーよりも少ないという。

 こうした方針について、オーナーのトム・リケッツ氏は「私たちのファンは、ドジャースやメッツやヤンキースが持っているような資金を、私たちも同じように持っていると思っているが、そんなことはない。我々は毎年収支を合わせようとしているだけだ」と弁明。以下のようにファンの見方を否定した。

「他のチームは我々以上のリソースを持っており、それは変えられない。選手には『気にせずベストを尽くせ』と話している。私は、ファンがどのチームがより多くのお金を持っているか、そしていくら使っているかを考えることに時間を費やすべきではないと思う」

 そして、ジェド・ホイヤー編成本部長も「ナショナルリーグには、明らかに財政的な観点から他のチームができないことを成し遂げることができるチームが2つある」とドジャースやニューヨーク・メッツが莫大な資金力によって大型補強を実現しており、カブスは実現不可能であることを示唆した。

 しかし同地区のブルワーズは昨オフにサイヤング賞投手コービン・バーンズと名将クレイグ・カウンセル監督が退団し戦力ダウンするも、ルーキーのジャクソン・チョーリオが新人王レースで3位に入る活躍を見せ、2年連続の地区優勝を達成。今季も正遊撃手ウィリー・アダメスが退団する憂き目に遭いながらも優勝候補でい続けられるのは、カブスが強豪としての地位を確立しきれていないからだろう。

 同メディアは「カブスが162試合シーズンで最後にプレーオフに進出したのは2018年だ。ドジャースとメッツがプレーオフに出られないとしたら、ソフトなナ・リーグ中地区でプレーしていないからだ」とし、カブスの“出し渋る”姿勢に疑問を呈した。

構成●THE DIGEST編集部

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