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「イチローに投票しなかったのは誰だ?」米メディアも関心「394人のBBWAA投票者のうち1人が…」「殿堂入りに値するし、選ばれて当然」

THE DIGEST編集部

2025.01.22

資格を得た1年目で殿堂入りを果たしたイチロー。(C)Getty Images

資格を得た1年目で殿堂入りを果たしたイチロー。(C)Getty Images

 現地1月21日にイチローが米野球殿堂入りした。米メディアで話題となっているのが、全米野球記者協会(BBWAA)の394人の記者のうち、わずか1人がイチローに投票しなかった点だ。

 米放送局『CBS Sports』は、「イチローは393人の記者から投票を得たが、言い換えれば、1人の記者がイチローの名前のない投票用紙を提出したことだ。投票しなかったのは誰だ?」と報じた。

「もちろん、そんなことは問題ではない。イチローは球界のほかの伝説的な選手たちと同じように、資格を得た1年目に殿堂入りした。満票ではなかったことは、よくあること。しかし、結局は無益な疑問を生んでしまう。一体、誰がそんなことをしでかしたのか」

 記者投票は匿名で行なわれるため、実際に誰がイチローに票を投じなかったのかは分からない。同メディアも「弊放送局のマット・スナイダー記者や、マイク・アクシサ記者のように、自分の投票用紙を公開する記者もいれば、公開しない記者もいる」と記している。

 BBWAAは記者の投票公開について、公式サイトで次のように説明している。

「2016年12月、ウインターミーティングの年次総会に出席したBBWAAのメンバーは、殿堂入りを決める投票用紙の公開を義務付ける決議で、賛成80票、反対9票と賛成票が多くを占めた。しかし、殿堂入り理事会はBBWAAの提案を拒否した。以来、投票者には公式サイトで投票用紙を公開するかどうか選択できる権利を与えてきた。22年には、投票者の78.4パーセントが投票用紙の公開を選択した」

【動画】マリナーズ公式と『MLB Network』が、イチローの殿堂入りを祝う特別ムービー公開!
 
 このように全員が投票用紙を公開することはなく、もちろんイチローに票を入れなかった記者が誰なのかは不明だ。同メディアは、「もしかしたらその記者が名乗り出て、イチローに投票しなかった理由を説明するかもしれないが、そうなることはないだろう。近年ではデレク・ジーターも1票足りずに満票を逃した。それから5年たった今でも、ジーターに投票しなかった記者が誰なのかは分かっていない」と綴っている。

「もしかしたら、誤ってイチローの欄にチェックを入れなかったのかもしれない。もしかしたら、資格を得た1年目での殿堂入りに値しないと判断したのかもしれない。記者は候補者のなかから、10人までチェックを入れることができるが、イチローの殿堂入りは確実だから当落線上の候補者に票を入れたのかもしれない」

 満票を逃したとはいえ、イチローの殿堂入りが色褪せることはない。同メディアも、「理由が何であれ、投票者が誰であれ、それは重要ではない。イチローは殿堂入りに値するし、選ばれて当然だ。そしてわれわれ人間というのは、何にせよ全会一致で同意することは滅多にないのだ」と、イチローの殿堂入りを称えた。

構成●THE DIGEST編集部

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