ロサンゼルス・エンジェルスがついに新戦力を加えるかもしれない。『MLB.com』のトーマス・ハリガン記者は、まだ去就が決まっていないFA選手を取り上げ、どの球団と契約するのかを占う記事を掲載。そのなかでボストン・レッドソックスからFAとなった投手ニック・ピベッタが、エンジェルスと契約すると予想した。

「ピベッタの契約は少し複雑だ。レッドソックスからの１年2105万ドル（約32.8億円）のクオリファイングオファーを断ったため、契約するチームはドラフト指名権を差し出さなければいけない。31歳の右腕は魅力的な上昇傾向を見せているが、８年のキャリアで防御率4.00を下回ったことがない。進んで契約しようとするチームは少ないだろうが、エンジェルスなら手を上げる可能性がある」

　エンジェルスは今オフに菊池雄星、カイル・ヘンドリクスを補強。さらなる投手の獲得に動いている。これまでマックス・フリード（アトランタ・ブレーブスからニューヨーク・ヤンキースに移籍）、ショーン・マナエア（ニューヨーク・メッツと再契約）が補強候補に挙がったが、いずれも他球団と契約。ジャック・フラハティ（ドジャースからFA）の名前も取り沙汰されているが、進展は見られない。

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  　そんななか、ピベッタの名前が浮上した。米誌『Sports Illustrated』でエンジェルスを担当するゲイブ・スモールソン記者は『MLB.com』の記事を引用したうえで、ピベッタの加入を期待した。

「ピベッタは2024年に、ボストンで６勝12敗、防御率4.14を記録。145.2イニングで、四球に対する三振の比率はキャリア最高の4.78をマークした。もし契約となれば、ドラフトで２番目に高い指名権（46位）と、国際ボーナスプールの50万ドル（約7797万円）を放棄することになる。指名権とボーナスプールのお金をボストンに譲るのは理想的ではないが、投手陣を充実させるためには、間違いなくいい判断になるだろう」

　ピベッタの市場価値は４年総額6000万ドル（約94億円）と見られている。はたしてエンジェルスは契約をまとめあげることができるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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