現地２月６日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われていた水原一平被告に米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は４年９か月の禁錮刑を言い渡した。検察側は大谷への約1700万ドル（約26億円）の賠償金も命じた。

　球界を震撼させた世紀のスキャンダルが、ひとつの結末を迎えた。

　米大手放送局『CNN』は水原被告の禁固刑、釈放後３年間の保護観察、賠償金額などを速報で報じた。野球界のスターである大谷の良きパートナーであり、「英語を話すチームメイトやファンとの橋渡しをする重要な存在だった」と、その華麗な経歴を紹介しながら世間に与えた影響は大きいと解説する。
  　配信記事ではジョン・W・ホルコム連邦地裁判事のコメントを紹介。「私の見解では、窃盗の規模として1700万ドルという金額は衝撃的なほど大きい」と述べ、「たいていの人は一生のうちに、そんなに大金を稼ぐことはない。ミズハラがその金額を返済できることを願っているが...」と話すにとどめた。

　稀代の”大谷マニア”として周知されている米放送局『Fox Sports』のベン・バーランダー氏も反応を示している。自身のXに「判決が出た」と書き出し、「ショウヘイ・オオタニの元通訳で友人でもあったイッペイ・ミズハラ被告に、57か月の実刑判決が言い渡された。ほぼ５年だ」と淡々と綴っていた。

　法廷に集まった記者陣に対して、水原被告の目はうつろなまま。大勢のカメラが向けられていたが、同被告は最後まで言葉を残すことなくその場を立ち去った。また、彼の弁護士は審問のあと、コメントを避けた。

構成●THE DIGEST編集部

水原一平被告の禁錮４年９か月は３月24日から。判事は「減刑を求めた被告の申立書は裁判所を誤解させ、重要な事実を省略した」と指摘

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