ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウは、チームが世界一に輝いた2024年は故障に苦しみ、オフに左足の指と左膝半月板を手術。シーズン終了後にFAになったものの、優勝セレモニーで“生涯ドジャース”を宣言したとおり、現地２月13日新たに１年750万ドル（約11億円）で契約をかわし、ドジャース18年目を迎えた。

　３月19日に37歳を迎えるカーショウの影響力は、もちろんグラウンド上だけにとどまらない。もはやひとりのプレーヤーとしてだけではなく、あらゆる面でチームの支えとなっている。

　ドジャース専門サイト『Dodger Blue』は現地２月21日の記事で、「20年にわたってロサンゼルス・レイカーズ一筋だったコビー・ブライアントのように、カーショウもまたドジャースを象徴する存在だ」と記載。「オフの間も復帰の意思を明確にしていたことから、そのチームへの献身は疑いようがなかった。こうした姿勢はチームのベテラン陣にも強く響いていた」と指摘し、12年目のミゲル・ロハスが語ったカーショウへのコメントを紹介している。

「みんなと一緒にキャンプ初日を迎えたこと、チームメイトとともに過ごすことを選んだこと、その決意が単なる選手以上の存在である証だ。彼はこの組織の精神を体現している。少しでもチームの役に立ちたいと思うのが、カーシュ（カーショウの愛称）なんだ」

　同メディアも、「まさにドジャースの文化を体現する存在」と称え、「手本となる姿勢やリーダーシップが、選手やフロントから高く評価されている理由だ」と説いた。

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  　今オフに加入したブレイク・スネルは、カーショウの前でブルペン投球を行なった。カーショウに見守られたブルペン投球を、スネルは「これまでのキャリアで一番クールな瞬間だった」と明かしている。

　クリス・テイラーは、「カーシュがこの場にいるだけで、全員にとって大きな意味がある。チームリーダーのひとりだし、早く健康な状態に戻るのを楽しみにしている。彼がチームに何をもたらすのか、それは全員が知っているよ」と語った。

　通算212勝、サイ・ヤング賞３回、MVP１回、最多勝３回、最優秀防御率３回、最多奪三振３回。“フランチャイズの伝説”とも称されるカーショウは、ファンのみならず、チームメイトからも尊敬を集めている。

構成●THE DIGEST編集部

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