ボルティモア・オリオールズに加入した菅野智之が"衝撃デビュー"だ。現地2月21日、春季キャンプ初のライブBPに登板した菅野は、正捕手のアドリ―・ラッチマンが構えるミット目掛けて計26球を投げ込み、ヒット性の当たりも打たれたが、2つの三振を奪った。
米誌『Sports Illustrated』でオリオールズを担当するブラッド・ワカイ記者は、「期待の新人は春季キャンプ初の実戦投球セッションを行ない、いい球を投げ込んだ」と記載し、「オリオールズの選手や首脳陣は初めてスガノの実戦投球を見た。35歳の日本のセンセーションは、エンリケ・ブラッドフィールドJr.、ディラン・ビーバーズ、ジャド・ファビアンの有望選手を相手に好投し、チームメイトや首脳陣に感銘を与えた」と伝えた。
投球を受けたラッチマンは、菅野の投球を次のように振り返った。
「とても素晴らしかった。捕手としてとても楽しかったよ。実際に組んだのは初めてだったけど、いい経験だった。投手はみんな個性的だけど、彼(菅野)は制球がいい。6種類の球種を投げたが、スプリッターは本当によかった。いろんな方法で相手を抑えられる武器を持っていると思った」
ラッチマンはさらに、「試合で投げる球種ではないとしても、とにかくできるだけ多くの球種を見ることが目的だった。いろんなことを試して互いにフィーリングをつかんでみたかった。彼は何ができるのか確かめたかったんだ」とも説明している。
また、1990年代にオリオールズなどで活躍し、メジャー9年で78勝を挙げたゲストコーチのベン・マクドナルド氏は、菅野に感銘を受けたという。
【動画】チームメイトらが絶賛した菅野智之のライブBP
「素晴らしい人物だね。大きな成功を収めた選手なのに、学ぶ意欲が十分ある。登板後のミーティングで彼は、"気付いたこと、直したほうがいいことがあれば、何でも学ぶし、試してみるつもりだ"とはっきり言ったんだ。こうした姿勢は素晴らしい」
オープン戦でもない実戦形式練習のライブBPで、しかも打者は若手選手。それでもワカイ記者は、「スガノは大きなインパクトを与えると信じている。真の成功は公式戦のマウンドで決まるだろうが、ライブBPで素晴らしいパフォーマンスを見せた。この調子でシーズンに向かってほしい」と、35歳の"オールドルーキー"に期待を寄せた。
また、オリオールズ専門メディア『Birds Watcher』も日本人右腕のライブBPでの好投を報道。「ビザの問題で春季キャンプに数日遅れて参加したスガノは、しかし、彼の問題はそれだけだった。オリオールズでの最初のブルペンセッションで、その卓越したコントロールで注目を集めた。同じく新加入のゲイリー・サンチェス捕手は、"目を閉じていてもボールがミットに入る感じだ"と語った。35歳のスガノは若いチームに経験とリーダーシップをもたらす。日本で3度のMVPを受賞した右腕の、ボルティモアでのさらなる成功を祈りたい」と、菅野を好意的に受け止めた。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】「私たちは"オオタニの世界"に生きている」米司会者が大谷翔平の人気に愕然「球界に与えている影響は、すでに歴史的なもの」米メディアも共感
米誌『Sports Illustrated』でオリオールズを担当するブラッド・ワカイ記者は、「期待の新人は春季キャンプ初の実戦投球セッションを行ない、いい球を投げ込んだ」と記載し、「オリオールズの選手や首脳陣は初めてスガノの実戦投球を見た。35歳の日本のセンセーションは、エンリケ・ブラッドフィールドJr.、ディラン・ビーバーズ、ジャド・ファビアンの有望選手を相手に好投し、チームメイトや首脳陣に感銘を与えた」と伝えた。
投球を受けたラッチマンは、菅野の投球を次のように振り返った。
「とても素晴らしかった。捕手としてとても楽しかったよ。実際に組んだのは初めてだったけど、いい経験だった。投手はみんな個性的だけど、彼(菅野)は制球がいい。6種類の球種を投げたが、スプリッターは本当によかった。いろんな方法で相手を抑えられる武器を持っていると思った」
ラッチマンはさらに、「試合で投げる球種ではないとしても、とにかくできるだけ多くの球種を見ることが目的だった。いろんなことを試して互いにフィーリングをつかんでみたかった。彼は何ができるのか確かめたかったんだ」とも説明している。
また、1990年代にオリオールズなどで活躍し、メジャー9年で78勝を挙げたゲストコーチのベン・マクドナルド氏は、菅野に感銘を受けたという。
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「素晴らしい人物だね。大きな成功を収めた選手なのに、学ぶ意欲が十分ある。登板後のミーティングで彼は、"気付いたこと、直したほうがいいことがあれば、何でも学ぶし、試してみるつもりだ"とはっきり言ったんだ。こうした姿勢は素晴らしい」
オープン戦でもない実戦形式練習のライブBPで、しかも打者は若手選手。それでもワカイ記者は、「スガノは大きなインパクトを与えると信じている。真の成功は公式戦のマウンドで決まるだろうが、ライブBPで素晴らしいパフォーマンスを見せた。この調子でシーズンに向かってほしい」と、35歳の"オールドルーキー"に期待を寄せた。
また、オリオールズ専門メディア『Birds Watcher』も日本人右腕のライブBPでの好投を報道。「ビザの問題で春季キャンプに数日遅れて参加したスガノは、しかし、彼の問題はそれだけだった。オリオールズでの最初のブルペンセッションで、その卓越したコントロールで注目を集めた。同じく新加入のゲイリー・サンチェス捕手は、"目を閉じていてもボールがミットに入る感じだ"と語った。35歳のスガノは若いチームに経験とリーダーシップをもたらす。日本で3度のMVPを受賞した右腕の、ボルティモアでのさらなる成功を祈りたい」と、菅野を好意的に受け止めた。
構成●THE DIGEST編集部
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