ロサンゼルス・ドジャースの今オフの大型補強は、まだ終わっていないかもしれない。米メディア『Bleacher Report』のザカリー・D・ライマー記者は、ボストン・レッドソックスとの決別が間近とも言われる三塁手ラファエル・デバースが、ドジャースにトレード移籍する可能性を報じた。

　今オフにレッドソックスは、ヒューストン・アストロズからFAとなった大物三塁手アレックス・ブレグマンと３年１億2000万ドル（約179億円）で契約。2024年に三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞した30歳のブレグマンの加入は、しかし、小さくない混乱を巻き起こした。

　23年１月に10年総額３億1350万ドル（約468億円）で契約を延長した生え抜きの28歳デバースは、三塁のポジションを譲る気はないと発言。三塁手問題が浮上した。新加入のブレグマンはどのポジションでも守ると語っているが、守備に不安のあるデバースをDHに回す案も米メディアで伝えられている。

　そんな状況のなか、ライマー記者がデバースのドジャースへのトレード移籍を報じた。ライマー記者は、ドジャースがデバースを獲得し、対価として34歳のマックス・マンシー三塁手、34歳のクリス・テイラー外野手、25歳のボビー・ミラー投手、若手有望株の23歳アレックス・フリーランド遊撃手をレッドソックスに放出すると予想した。
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  　この記事に反応した米誌『Sports Illustrated』は、「あらゆる可能性を否定できない。ドジャースも三塁手の新戦力に興味を持っている。今のところマンシーが正三塁手だが、ドジャースとの契約が25年末に終了するため、別の三塁手に目を向けることは、突飛な話ではない」と記した。

　ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』もデバースのトレード加入報道に関心を寄せ、２月23日の記事で「不満を抱えたスター選手と、容赦しないフロントの組み合わせは、デバースに新しいユニホームを着せるには完璧な組み合わせかもしれない。オールスター選手デバースの加入は、価値があるかもしれない」と伝えている。

　レッドソックスは三塁手問題を、どのように解決するのか。現地２月23日にはトロント・ブルージェイズとのオープン戦に「２番“三塁”」で出場したブレグマンが、３打数３安打、１本塁打、２打点。ド派手なレッドソックスデビューを果たした。

　はたして、レッドソックスとデバース、そしてドジャースが開幕直前に大きな動きを見せるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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