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ヤ軍、スタントンが緊急離脱で昨季MVPジャッジに重圧...「長期的なスランプに陥る余裕はない」現地メディア見解

THE DIGEST編集部

2025.02.26

昨季ア・リーグMVPに輝いたジャッジ。ソトの退団、スタントンの怪我で重圧のかかるシーズンとなりそうだ。(C) Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントンが、両肘の故障を悪化させた可能性があると地元メディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』などが伝えている。報道によると、アーロン・ブーン監督が「個人的な用事」のため、スタントンがキャンプ地からニューヨークへ戻ったと述べたことを受け、米国内では痛めていた肘の検査を実施するとも囁かれており、すでに調整の遅れを懸念する声も挙がっている。

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 スポーツサイト『FANSIDED』もこのスタントンの一報を踏まえ、現地時間2月24日に今季のヤンキース打線についての特集記事を配信。昨年まで指名打者として存在感を放っていたスタントンが長期離脱となった場合を想定し、コディ・ベリンジャー、ポール・ゴールドシュミット、アーロン・ジャッジに対し、「活躍が求められる3選手」として位置付けている。
 
 昨季、ワールドシリーズ進出に大きく貢献したフアン・ソトの退団もあり、さらにスタントン不在となれば、まさに一大事となる中、同メディアは名前を挙げた3選手それぞれの高いパフォーマンスが必要であると主張。新加入の両選手も主軸を担うと見通しており、ベリンジャーについては、「トレードが成功だったことを早急に証明しなければならない」と訴え、ゴールドシュミットには数少ない主力の右打者として、「打線のバランスを保つためにもしっかりと打点を稼ぐこと」などを求めた。

 そして当然、昨季ア・リーグMVPの主砲ジャッジの打棒が欠かせないと強調する同メディアは、「ジャッジのスロースタートは許されない」と指摘。昨シーズンのジャッジは春先に成績が落ち込んだとして、「2024年のジャッジは圧倒的な成績を残し、ア・リーグの本塁打、打点、四球、出塁率、OPS、OPS+、bWARのすべてでトップに立った。だが、シーズン序盤のスランプを忘れてはならない」と綴っている。

 加えて、「2024年の開幕23試合で、ジャッジは打率.174、出塁率.308、長打率.337、本塁打3、打点11と低迷した。チームはそれでも好スタートを切ったが、ソトがいたからこそ支えられた部分もある」と昨季序盤を振り返り、「今年はもうその余裕はない。スタントンまでいない状況では、ジャッジに長期的なスランプに陥る余裕はない」と見解を示している。

 果たしてベテランのスタントンは開幕に間に合うのか。そして、ヤンキース打線が不測の事態となった場合、やはりジャッジのバットが何よりも重要となることも間違いないようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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