ロサンゼルス・ドジャースのキム・ヘソンが、シカゴ・カブスと対戦する東京シリーズのメンバーから外れる可能性があるようだ。

　現地３月10日に行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのオープン戦に途中出場したキム・ヘソンは、１打数１安打、１盗塁、２得点。２試合連続安打をマークし、守備では遊撃と中堅を守った。

　５回裏、テオスカー・ヘルナンデスの代走として出場したキム・ヘソンは、早速盗塁を成功させると犠飛で三塁に進塁し、暴投で本塁に生還。韓国メディア『OSEN』は、「代走のキム・ヘソンの存在感は抜群だった。スピードと走塁センスが得点を生んだ」と、一連のプレーを称えた。

　７回裏に回ってきた初打席では左前打を放ち、２戦連続安打をマーク。同メディアは「春季トレーニングでの打率は.192から.222へと大幅に上昇した」と２割台に乗せた打率に触れた一方、「インパクトのある活躍を維持できていない」とし、「MLBで最も選手層が厚いドジャースではスタメン争いが熾烈を極める。契約にマイナー降格拒否条項がないため、チームから言い渡された場合にマイナー降格を拒否できない」と、先行きを案じている。

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  　そんなキム・ヘソンに対して、現地メディアは厳しい見解を示している。米メディア『The Athletic』でドジャースを担当するファビアン・アルダヤ記者は現地３月10日、「（６対２で勝利したダイヤモンドバックス戦後に）デーブ・ロバーツ監督はキム・ヘソンの打席を称賛したが、チームとともに東京に行くかどうかは、話し合いが続いていると明かした。球団はキム・ヘソンをマイナーでスタートさせるかどうか、キャンプ地のアリゾナに残して、スイング改造の練習を続けさせるのか検討中だ」と報じた。

　また、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は、アルダヤ記者のポストを引用したうえで、「キム・ヘソンは今冬の重要な新加入選手だったが、KBOで４度ゴールドグラブ賞を受賞したユーティリティープレーヤーは、東京への遠征メンバーに加わらない可能性がある。チームはキム・ヘソンの守備を評価しているが、打撃を懸念。東京に行かず、アリゾナで練習を続けていれば、米国開幕戦のロースターに名を連ねる可能性はあるだろう」と見解を示した。

構成●THE DIGEST編集部

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