米誌『Sports Illustrated』は、現地３月８日にオープン戦初登板を果たしたサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が見せたパフォーマンスに注目。２回２／３、57球を投げて、４安打、２四死球、３奪三振、２失点の内容を伝えて「鋭い投球を披露した」と評した。

「ここ数年と比べて十分な調整期間が取れたことが、大きなメリットとなっている。昨年パドレス投手陣は韓国・ソウルでの開幕戦のため春季トレーニング期間が短縮され、その前年はWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）があった。そのさらに前の年は、ロックアウトや新型コロナウイルスの影響で春季トレーニングの開始が遅れた」

　実戦初マウンドでガーディアンズに２点を許したが、パドレス指揮官から投球を称える声が挙がった。同メディアは、試合後のマイク・シルト監督によるベテラン右腕へのコメントを掲載した。

「ダルビッシュは本当によかった。速球には勢いがあり、カッターにはキレがあった。スピンの効いたボールも相変わらず素晴らしい。当たり損ねの不運な安打、死球で無死満塁を迎えたが、ダメージコントロールもうまくやってくれて２失点に抑えた。全体的に素晴らしい投球だった」

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  　また指揮官は、「状態はとてもいいし、投球の質も上がってきている。シーズンに向けて順調にステップを踏んでいる」と、ここまでの順調な調整ぶりに太鼓判。同メディアも、「ダルビッシュは今年でプロ20年目。MLBでは13年目、そしてパドレスでは５年目のシーズンを迎える。今シーズンは右肘の靱帯再建手術を受けたジョー・マスグローブの全休が濃厚のため、ダルビッシュが重要な役割を担うだろう」と見通した。

　指揮官が絶大な信頼を寄せている38歳のダルビッシュは、今年もパドレス投手陣の大黒柱として新たなシーズンに踏み出す。

構成●THE DIGEST編集部

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